クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

マネジメント

【ビジネススキル】報告が出来ない若手社員

私の生業は企業の人材育成支援です。イメージしやすいのは、企業で実施される管理職研修や新入社員研修の企画運営になります。年末から年始にかけては、新入社員のフォロー研修や2年~3年目社員の研修のご相談が増えます。研修を企画するにあたって、人事部か…

【マネジメント】理論なんて関係ない!マネジメントは現場で起こっている!

先週、今週とマネジメント理論の変遷の一部をご紹介してきました。しかし、「そんな理論なんて意味ないよ!」とちゃぶ台返ししたのが、ヘンリー・ミンツバーグ先生です。今日さミンツバーグについて解説していきます。 マネジメント理論を否定する マネジャ…

【マネジメント】マネジメント・サイクルの産みの親!

先週、マネジメント理論の変遷を見てきました。その中では、「業務」と「人」の両面から議論がなされていました。ただ、黎明期のマネジメント理論は、組織として未発達な段階であったこともあり、経営者のマネジメントを対象とした内容が多く含まれました。…

【マネジメント】マネジメント理論の変遷とモチベーション理論

今週はマネジメント理論の変遷について語っています。100年前にマネジメントという考え方が誕生しました。科学的管理法という仕事を分析することからスタートしましたが、人間は感情の動物だから機械のようには働いてくれない。そこで、より人の側面を意識す…

【マネジメント】ホーソン工場の実験

前回はテイラーの登場でマネジメント黎明期が幕を開けたことをお伝えしました。発案者のテイラーとの想いとは裏腹に、「科学的管理法は人間性の軽視だ!」と批判を受けます。今回はテイラー後のマネジメント理論について考えます。 www.kumabou.com ホーソン…

【マネジメント】科学的管理法の誕生

マネジメント理論はありますが、実はあまり研究が進んでいない分野でもあります。その理由の一つがマネジメントの範囲の広さと個別性にあります。業種や職種や会社や個人で、マネジメントでやっている内容がだいぶ違っていたりします。そのため、カチッとし…

【マネジメント】困った部下との面談前に必ずしておくべきこと

マネジャーにとって部下へのフィードバックの作業は精神的に負担の大きい作業です。部下が全員優秀だったらいいんですけど、そんなことはありません。何人かはパフォーマンスが低下していたり、パフォーマンス以前の部下もいます。そんな部下を放っておくわ…

【マネジメント】マネジメント観の変化

今日はマネジメントに関するお話です。管理職の役割は複雑化、多様化しています。仕事自体が増えているのもありますが、それ以上に価値観が変容している影響が大きいようにも見えます。今日はマネジメントの変容についても考えます。 事業観と組織観の変容 D…

【マネジメント】顧客を見失うな!

ドラッカーは企業の目的は一つしかないと喝破しました。それは、「顧客を創造すること」です。当たり前の話でどの企業も理解していますが、どうしたことか、企業規模が大きくなるにつれてこれが難しくなります。今日は顧客とマネジメントについて考えます。 …

【マネジメント】管理職は全部見られている

どんなに素晴らしいビジネスモデルがあっても、いくら素晴らしい戦略があっても、それを実現するのは現場です。現場を預かる管理職はメンバーのモチベーションを上げることが重要になります。今日はメンバーのモチベーションの上げ方について考えます。 管理…

【人材育成】自身のタイムマネジメントが上手い管理職は、育成上手でもある

気づくと9月はほとんど週末も仕事していました。全く不本意な結果です。流石に20日間も休暇取ると、その反動もあるものだと実感しています。そんなタイムマネジメントが全く出来ていない私なので説得力はゼロですが、今日は管理職のタイムマネジメントについ…

【マネジメント】管理職のメンタルケア

管理職はつくづく孤独な役割です。白黒がつかない問題ばかり毎日対峙しなくてはいけません。心理的負担は仕事量以上に厄介です。今日は管理職のメンタルケアについて考えます。 孤独な管理職 信頼出来る人とどれだけ繋がれるか いい加減であることも、時には…

【マネジメント】1on1での話題と効果的な進め方

1on1を導入する企業がだいぶ増えてきた印象です。その一方で、有意義な1on1はまだまだ少ない印象です。今日は1on1について考えます。 1on1とは何か? メンバーが話したいテーマは担当業務の進捗 具体的なアドバイスや意思決定 キャリア開発のテーマに関して…

【マネジメント】意思決定が早いのは、いつも考えているから

管理職にしか出来ない仕事として、意思決定があります。意思決定が出来る上司はメンバーからすれば頼り甲斐があります。逆に、先送りや、意思決定をメンバーに丸投げするような上司の下では仕事したくありません。今日は管理職の意思決定について考えてみま…

【マネジメント】即戦力の呪縛

人材の流動化も当たり前の時代となりました。我が社にも、多くの中途社員がいます。私が所管するコンサルタント部門はその際たるものです。他企業で活躍した優秀な人材がコンサルタントになっていきます。今日は中途社員のマネジメントについて考えていきま…

【マネジメント】派遣社員のマネジメント

職場には多様な雇用形態のメンバーが存在します。派遣社員もその一つです。マネジメントする際は、正社員と同じように対応する場面と、全く異なる対応が求められる場面があります。今日は派遣社員のマネジメントについて考えます。 派遣社員の立場を理解する…

【マネジメント】厄介なメンバーをどう扱うか

管理職はメンバーを選べません。多少の意見は言えてもスタッフィングは、知らぬ場所で決まっており、このメンバーで頑張ってくれと言われる場合がほとんどです。全員が優秀なメンバーなんてこともまずはありません。多様なメンバーを活用していくことが期待…

【マネジメント】社内で顔が効く管理職は頼りになる

管理職には厄介な白黒がつけられないグレーな問題が、メンバーから上がってきます。そのような問題の一つに部門間の交渉や、根回しというやつがあります。今日は他部門との交渉について考えてみたいと思います。 あっちを立てればこっちが立たず 他部門を理…

【マネジメント】上司との交渉も管理職の大事なスキル

管理職の仕事は、計画を立てるまでの準備が重要ですが、物理的な時間と精神的な負担は活動がスタートしてからが圧倒的に大変です。その中でも、苦労するのが社内交渉です。今日は社内交渉、その中でも避けて通れない上司との交渉について考えます。 上司と良…

【マネジメント】指示がない世界で、自分の考えを伝える

職場の1メンバーだった時と、管理職の違いに明確な指示のあるなしがあります。管理職には明確な指示がありません。抽象度の高い言葉と、目標数字。初めて管理職になった方が戸惑う現象の一つです。今日はこのことについて考えてみたいと思います。 管理職と…

【人材育成】職場ぐるみで育成の場をつくる

メンバー育成は管理職の重要な仕事ですが、当然、管理職1人だけで出来ることに限界があります。職場ぐるみで育成する場を整えることが大切になります。今日は私の職場での仕掛けについてご紹介します。 人が育つ職場 プロジェクトは最良の学びの場 対象に合…

【人材育成】市場価値の文脈でキャリア開発を語れないと、メンバーには刺さらない

部下育成はいつの時代も管理職が難儀するテーマです。昨今は、人的資本経営というキーワードが経営者の間ではバズワードになっていますが、平たくいえば、「社員一人ひとりの生かす、個別マネジメントを推進する」という話です。誰がやるかと言えば、管理職…

【人材育成】いかに多くの選択肢に気づかせることが出来るか

今日もメンバー育成の話です。私自身も現在、2回りも歳が離れているメンバーを育成中です。もっとも、彼女は優秀なので育成は楽です。気をつけているのは、自分の経験や価値観に引っ張られないようにすることです。今日は育成の巧拙が出やすい、振り返りのお…

【マネジメント】方針翻訳は部下育成の土台

部下育成にも大きく関わりますが、メンバーに部門の方針や仕事の意義を伝えるのは、管理職にとって非常に重要な役割です。私の過去記事でも、方針翻訳について書いてアクセスの多いコンテンツになっています。今日は部下育成と結びつけて方針翻訳について考…

【人材育成】部下育成にも優先順位がある

管理職が悩む問題は多岐に渡りますが、いつの時代も悩ましいのがメンバーの育成です。なんといっても人が相手ですから、思い通りにはいきません。一方、マネジメントする上で最大の変数は人でもあります。育成が上手い管理職は、それだけ高い業績達成にも近…

【人材育成】突然マネジャーになることは、熟達者から初心者に戻ること

私の生業は企業の人材育成支援です。イメージしやすいのは、企業で実施される管理職研修や新入社員研修の講師も務めます。新任管理職研修を担当していると、受講者の年齢が若くなってきているのを実感します。年齢に関係なく能力がある人が管理職を務めるこ…

【マネジメント】個を生かす組織

20代のメンバーと話す機会が増えています。一緒に仕事をしていると、仕事観もだいぶ変わってきたなと実感する機会が多いです。私が20代の頃は、目の前の仕事に一生懸命取り組んでいれば、道は開け、生活も良くなっているという暗黙の了解がありました。いま…

【マネジメント】両利きのマネジメントを期待するなら、給料は倍増した方がいい

マネジメントの目的を一言で定義すると、「機会損失を最小化すること」です。いかに与えられたリソースを無駄なく活用するかが、極論すれば全てです。これは昔も今も変わらないのですが、近年はよりその傾向に拍車がかかっているようにも感じます。今日はマ…

【経営】人的資本経営の実現の鍵は管理職

私の生業は企業の人材育成支援です。人材育成の業界は今、「人的資本経営」というキーワードで盛り上がっています。昔から、人材育成の仕事に携わってきた身としては、「今さら何を?」と思う気持ちもあるのですが。。。ただ、経営者が「人」について真剣に…

【マネジメント】メンバーの仕事量を見ながら仕事をアサインする

管理職は会社方針を翻訳しながら、そこに自分の付加価値を加えながら、職場の方針を策定していきます。しかし、いくらリーダーである管理職がやりたい事に向かって情熱的に動き回ったとしても、メンバーがついて来ない時があります。今日はそのことについて…