クマ坊の日記

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【マネジメント】社内政治の処し方

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GWは香川県を旅しました。訪れて初めて知ったのですが、大平首相を排出したのが観音寺市だったんですね。若い人は大平首相と言われても「誰?」というリアクションでしょうが。。。この大平首相が発したキーワードで言い得て妙な発言があります。「人が3人以上集まると、派閥が出来る」政治の世界に限った話ではなく、全ての組織に当てはまる真実でもあります。今日は社内政治について考えます。

管理職は避けて通れない社内政治

我が社には、強固な派閥や学閥しませんが、よく連んでいる集団は存在します。組織の中で仕事していると、好き嫌いは出てきます。また、親分子分のような関係をつくりたいと考える権力者も一定数存在します。

若い時は、社内政治の存在を私自身毛嫌いしていました。今も社内政治に明け暮れる人を見ると「ああはなりたくない」と思いますが、もう一方で上手く社内政治と向き合うのも、管理職としては重要なスキルだと捉えています。

普段、研修講師とマネジメントを教える際には、社内政治スキルなんてことを話すことはありませんが、実務上は重要だと考えます。経営から管理職への1番の期待は目標達成です。目標達成の為にはリソースの調達がかかせません。予算も人も引っ張ってくるには、社内政治も避けてばかりではいられません。

 

キーマンを把握する

公式、非公式に限らず社内に影響を与える人はいます。役員のような分かりやすい立ち位置の人もいれば、一見すると権限はないように見えて、職場の合意形成に絶大な影響力を与えていたりする人物がいます。まずはそのようなキーマンを把握し、普段の言動に注意を払っておくことは不可欠です。キーマンの発言が巡り巡って自分の仕事に影響することはありますから。

 

キーマンとの適度な距離感を意識する

個人的には、キーマンとは適度な距離感を大事にしています。キーマンと密着する人もいますが、良くも悪くも一連托生なのは私は駄目です。もっともこれは人によるので、距離感近い方が快適な人もいるのだと思います。逆にそういうキーマンを毛嫌いして距離取りすぎる人もいますが、それももったいない気がします。毛嫌いすれば、相手からも毛嫌いされるのが人間です。社内であえて敵を増やす必要はありませんしね。適度な距離感を保つのに必要なのは報連相です。キーマンから促される前に、早めに報連相談しておくことです。これをやっているだけで、キーマンから仕事任せられるようになります。私は他者からコントロールされるのが最もストレスフルなので、仕事を任せてもらえる環境を整えるのが重要なわけです。

 

余人に代え難い人材になる

もう一つ意識しているのは、自分自身が「余人に代え難い人材」になるということです。海外の団体旅行の添乗員を想像してください。お客様と添乗員を比べたら偉いのはお客様です。お金払っていますから。でも現地で実質的な主導権を握っているのは添乗員です。添乗員が旅程を仕切っているわけですか。仕事も同じで、その人がいないと仕事が回らないという場合があります。専門性を高めたり、経験値を積むことでそんな立ち位置を取ることも可能です。

 

信頼貯金を積み立てる

社内政治はキーマンを抑えるだけでは不十分です。もっと大事なのは社内での信頼貯金を積み立てることです。面倒な頼まれ事でも、快く出来る限り受けることです。そうやって社内で培った信頼は、いつかあなたを助けてくれるはずです。

 

敵を作らない

仕事で成果を上げていると、自分の知らない所で妬みや対抗心を買ってしまうこともあります。そのような人たちは、相手の失敗に対して外野から批判を繰り返することもあります。内心腹立ちますが、そんな悪意に付き合ってはいけません。寧ろそういう人は褒めておくぐらいがいいです。褒められれば、相手への妬みも和らぎます。柔がない変な人もいますが、そのような人には周囲から厳しい評価が下され、勝手に自滅していきます。