クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

人事部

【マネジメント】部長の期待役割の変化と弱音を吐ける勇気の必要性

主人公の役職が変化するビジネス漫画と言えば「島耕作」シリーズ。若い時はよく読んでいました。しかし、今振り返ると「運」と「女性」で出世していく、イケメンラッキーおじさんの話だったようにも思います。さて、今日は島耕作の話ではなく、部長の役割に…

【ビジネススキル】中途採用の面接のスキル

仕事柄、採用面接に携わる機会が多いです。採用手法や面談方法も一昔前に比べて多様化したなと実感しています。とはいえ、優秀な人材を採用するのは今も昔も変わりません。今日は中途採用の面接の技術について考えます。 まずは準備 現在の役割の解像度を上…

【人材育成】孤独な自己責任

私の生業は企業の人材育成支援です。管理職や新入新入研修の企画や実施をしたり、戦略人事と連動した教育体系の設計を担当したりしています。今日は企業が人材育成を展開する際に、盲点になりがちな点を考えます。 自律型人材と孤独な自己責任 日本の現状 受…

【人材育成】他者との学びが、成長に繋がる

私の生業は企業の人材育成の支援です。イメージしやすいのは、企業内で実施される管理職や新入社員研修の企画実施です。近年、企業が社員に求める人材像として自律型人材があります。何でも主体的に考えて行動してくれる人材です。勢い転じて、学習自体も個…

【経営】人的資本開示とは何を開示すればいいのか?

人的資本資本経営や人的資本開示というキーワードが大企業を中心としてバズワードになっています。しかし、冷静き考えると何を開示したらいいのか理解している経営者や人事担当役員は少なかったりします。今日は人的資本開示について考えてみます。 開示が望…

【経営】人的資本経営の実現の鍵は管理職

私の生業は企業の人材育成支援です。人材育成の業界は今、「人的資本経営」というキーワードで盛り上がっています。昔から、人材育成の仕事に携わってきた身としては、「今さら何を?」と思う気持ちもあるのですが。。。ただ、経営者が「人」について真剣に…

【人材育成】ワークエンゲージメントとリスキリング教育

リスキリング教育を計画する大企業が増えています。リスキリング=ITスキルをイメージしていただいて構いません。政府もリスキリング教育に5年間で1兆円を注ぎ込みます。素晴らしいことではありますが、上手くいくかは微妙な気がします。国や企業側の思いと…

【マネジメント】人事制度は重要だが万能ではない。結局、マネジメントレベル次第

人事制度を変更する企業が増えています。我が社もそれで仕事が忙しいので有難いことです。しかし、人事制度に対して過度な期待をかけている経営者や人事責任者に会うこともあります。今日は人事制度について考えてみたいと思います。 人事制度改定が何故流行…

【経営】SXが日本の人的資本経営のトリガーになる

SXと言う言葉は、まだまだ一般には馴染みが薄いかもしれません。Sustainability Transformation の略になります。このSXが日本企業のこれからの人的資本経営のトリガーになる可能性が高いです。今日はSXと人的資本資本経営の関係性について考えてみます。 サ…

【マネジメント】転勤を受けてくれる人がいない

先日、人事部部門の責任者と転勤の話題で盛り上がりました。その会社では、正社員は全国転勤があるのですが、最近の20代、30代の社員で転勤拒否する若手が増えてきている。転勤を強行すると、会社を辞めてしまう。そのため、転勤を受けてくれる社員を見つけ…

【人材育成】中途社員が組織に馴染むために必要な人事施策

先日、お客様の人事担当者と雑談していたら、中途社員が組織に馴染むために、人事はどんなことをしなくてはいけないかで盛り上がりました。今日はそんな話題について考えてみます。 オンボーディング 期待値を示す オンボーディング経験の見える化 職場ぐる…

【経営】社会の高齢化と同一労働同一賃金問題

人事制度改革に関する相談が増えています。日本企業がこれまで導入していたメンバーシップ型からジョブ型への変更です。変更検討の理由は様々ですが、社員の高齢化は背景の大きな理由の一つです。今日はそのあたりの背景について考えます。 超高齢化社会 シ…

【人材育成】OJT制度とメンター制度の違い

部下育成の本質は、今も昔も変わりませんが進め方は時代によって変化してきています。従来であれば育成の代表的な仕組みはOJTですが、昨今はOJTとは別にメンター制度も取り入れている企業もあります。今日はOJTとメンターの違いについて考えてみます。 メン…

【経営】人材採用が上手い会社

人手が足りない!どの企業に伺っても共通で伺うキーワードです。少子高齢化の影響もあり、企業の採用は難しくなっています。そんな採用環境でも、人が採用できている企業とそうでない企業の違いについて今日は考えてみます。 経営戦略と採用戦略がリンクして…

【マネジメント】きちんと測ろうとすればするほど、社員の不満は高まる

人事制度構築の依頼が急増しています。メンバーシップ型からジョブ型への相談が多いです。今日は企業の人事制度、とりわけ評価について考えてみたいと思います。 人事制度改革の背景 評価への不満 きちんと測ろうとすることの弊害 ノーレーティングが一つの…

【マネジメント】チームワークと人事制度

職場のチームワークについて、先週から4回に分けて考えてきました。まずは信頼が土台として築けており、その上で生産的な意見の衝突を歓迎し、意思決定を恐れず、メンバー間で高い水準での行動基準を要求し合う。最後のワンピースは、チームの結果への責任感…

【人材育成】管理職の適正を見抜く最も効果的な方法

PSYCHO-PASSと言うアニメをご存知でしょうか?100年後の東京が舞台となっています。そこでは、シビュラシステムと言われるものが世界をコントロールしています。人間一人一人の精神状態や適正、能力、嗜好まで数値化し、それぞれにあった職業選択や欲求実現…

【経営】ジョブ型人事制度と青い鳥

コロナ禍になる少し前からジョブ型人事制度と言うワードが企業では注目され始めました。企業の人事に長年携わってきた立場の者としては20年前に一世風靡した成果主義導入の時と似たような雰囲気を感じています。今日はジョブ型人事制度について考えてみたい…

【経営】働き方改革が上手くいく会社と残念な会社の違いは何か。

ここ数年、働き方改革に関わる相談が増えています。新たにフレックス勤務制度を導入するので支援して欲しいとか、残業を削減したいのでコンサルをして欲しいなどです。多くの企業をご支援していると、働き方改革がうまく進む会社と、そうでない会社が出てき…

【人材育成】人材開発担当の部署が変化してきている件

私の生業は企業の人材育成を支援する仕事です。直接の窓口は人事部や人材開発部といった名称の部門がほとんどです。でも、最近、大企業を中心にその窓口に変化が起きています。今日はそのことについて考えてみたいと思います。 人材育成は何のために行うか …

【人材育成】地位が人をつくるは幻想

今日も人材育成の話。昔から「地位が人をつくる」という言葉があります。能力的にも人格的にもその地位にふさわしくなくても、地位につけることで成長するという格言です。企業の経営陣と話しても割と出てくる会話です。「管理職に引き上げることで、成長す…

昇進昇格制度と西郷どん

今日は企業の昇進昇格のお話しをしたいと思います。お客さまの人事制度設計支援をしたりもします。まあ、私は詳細の作り込みはできないので細部は専門のコンサルタントにお願いをします。私が担当するのは構想設計っていってそもそもどんな人事制度にしまし…

上がらない給料と人事制度

今日はビジネスパーソンが気になる給料の話です。 目次 私は団塊のジュニア世代です 40代の給与はなぜ上がらないのか? 自社の人事制度をよく見よう 今後の人事制度はどうなるのか 最後に 私は団塊のジュニア世代です 私は40代です。世代で言うと団塊のジュ…

人事考課がなくなる日が来る?

企業で働くビジネスパーソンには、半期に一度、多い会社では四半期に一度の割合で人事考課を実施しているかと思います。評価する側も、評価される側も人事考課は悩ましいですね。しかし、近い将来この人事考課がなくなる日が来るかもしれません。 www.kumabo…

企業と人材育成と私

目次 企業はなぜ人材育成を行うのか 欧米の企業と伝統的な日本企業の人事施策の違い これからの企業の人事施策 私のミッション 企業はなぜ人材育成を行うのか ある程度の規模の企業になると、社員を育成する仕組みが整っています。新入社員教育とか管理職教…

就活戦線と人事部のジレンマ

明日から3月ですね。就活を迎える学生さんからすると、短くてでも永遠の長さにも感じる就活戦線がスタートするかと思います。私は人材育成の専門家なので採用についてはタッチすることはほとんどありません。でもお客さんである人事部の担当者の方々からは…