クマ坊の日記

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【キャリア】定年後のキャリアを考える

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昨日、我が社のOBコンサルタントの方々と会う機会がありました。上は70歳から下は62歳まで。OBと書きましたが、皆さんまだまだ現役のコンサルタントでもあります💦。人生100年時代をまさに体現している方々です。今日は以前書いた記事、「55歳で元気な人、枯れていく人」の続きで、定年後のキャリアについて考えてみたいと思います。

 

専門性よりも関係性

OBコンサルタントの多くは、今も我が社から委託された仕事を請け負う事が多いです。それぞれ一芸に秀でる専門性を持っています。人事制度構築、リーダーシップ、コーチング、営業マネジメント、現場改善・・・しかし、専門性が仕事を請け負う源泉かというとちょっと違います。寧ろ、顧客や弊社の営業との関係性が重要な場合が圧倒的です。特に人材育成、研修の場面では関係性の重要度は高まります。多くの研修は1日ないしは2日ぐらいでの依頼が多いです。そして受講者は仕事で日々、揉まれている社会人です。そして最終ゴールはなんかしらの知識やスキルの獲得だったり、研修後の行動変容を促すキッカケ作りだったりします。すると専門性をゆうしているだけでは駄目で、受講者をあらゆる手段を使ってアクションさせることが求められます。つまり、短い時間で受講者と関係性を築けるか否かが重要になります。関係性は依頼主である顧客とも築かなければなりません。教育は形がないですから、依頼主からは多くの要望が上がってきます。それらを研修の品質を担保しながら、どこまで維持できるかが重要になります。専門性を前面に振りかざして否定するようでは仕事は貰えません。

一方、コンサルで入る場合は、より関係性を築くのは複雑になります。商品開発、人事制度構築、製造現場の改善などは最終的な結果も求められます。そして結果を出すためには、社員の動いてもらわなければ話になりません。依頼主、社員との関係性の構築はもちろん、クライアントの社内政治力学にも配慮が必要になります。

 

技術系は専門性

OBコンサルタントの中には技術系を専門にしている人もいます。驚いたのは定年後に海外での仕事をしている人も結構いたことです。地域は東南アジアばかりでしたが。現役時代に海外で仕事していたわけではないし、英語が話せるわけでもありません。しかし、KAIZENはそのまま英語になるほどの卓越した技術です。生産技術や生産管理のニーズは多いそうです。専門性と現場経験があれば、言葉ができなくとも仕事ができてしまうそうです。現地の人が優秀で彼らが日本語喋れますから。人材系のコンサルタントは、英語が話せなくては仕事できません。商習慣や現地の文化、風土、国民性についても知見が必要です。海外での仕事は逆に難しいです。

余談ですが、海外の戦略系コンサルファームが英語圏以外で成功するのが大変なのもまさにその点です。マッキンゼーでさえ、大前研一さんと言う、日本人のタレントが出てくるまではビジネスが軌道にのるまで時間がかかりました。私達のような人事系はなおさら難しいです。

 

しかし、定年後も活躍するロールモデルがいる私達は恵まれているなと感じます。先輩達に負けないよう頑張らねば。