クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【ビジネススキル】自信を持って前に立ってください

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私の生業は企業の人材育成を支援する事です。今はラインマネジメントの職務が増えていますが、研修講師として登壇することもあります。経験を積んでも、初めて対面する人の前で話すのは緊張するものです。今日は人前で話す事について考えてみます。

なぜ緊張するのか

一言で申し上げれば、初めて会う人々に、相手の期待値も分からぬまま話をしなくてさいけない為です。もちろん、事前に事務局と打ち合わせはしますが、事務所が受講者に伝えたいことと、受講者が聞きたいことにはしばしば乖離があります。乖離があっても直前で内容を変更出来る事には限度があります。それでも、話を始める今回の目的を伝えつつ、受講者の要望も確認するようにしています。貴重な時間を割いて、研修に参加してきて頂いているので、1個でも2個でも受講者に役に立てる情報を伝えたいと考えています。

研修前から研修は始まっている

毎回、少し早めに会場には入るようにします。機材の準備や教材を確認する目的が1番ですが、早めに会場に入ることで、早く来た受講者と会話することで、ラポールを形成する狙いがあります。今回の研修講師は安心して話をしても良さそうだ。いい人そうと、感じてもらいます。私も反対に受講者との会話を通して、人となりを観察します。人は未知の者に対しては不安を抱きます。でも、相手が受講者のワンオブゼムではなく○○さんと認識できれば不安は軽減できます。

練習する

何時実施している内容でも、リハーサルは怠りません。本番の時間の倍以上は練習します。話しのストーリーや間の取り方、強調点などを確認します。その時、初めて聞く受講者の立場、特にどんな感情を抱くだろうか?を想像しながらリハーサルを行います。これは自分自身の為でもあります。スポーツの世界でよく言われることですが、練習で出来ない事は本番でも出来ません。

恩師の言葉

一緒に仕事をした大先輩のコンサルタントがいます。もう85歳なので、現役は退いています。その方から毎年年賀状を頂きます。そこには、必ず最後にこんなメッセージが書かれています。

「自信を持って、前に立ってください」

私のお守りのような言葉です。毎回、人前で講義をする時は、その言葉を直前に口ずさみます。