クマ坊の日記

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【ビジネススキル】コンサルタントの情報収集術

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私の生業は企業の人材育成を支援する仕事です。分かりやすい所で言えば新入社員研修や管理職の研修。分かりにくい分野で言えば、人事制度構築や業務改善、商品開発のコンサルティングなどがあります。お客様は様々な業種に跨がります。仕事経験によって段々と得意な業種が分かれていきます。今日はコンサルタントの情報収集術について書いてみたいと思います。

 

 

予習する

私自身であれば、食品、流通、電力、自動車、重電、精密機器の業界で仕事を積んできました。でも、全く知見のない企業にも呼ばれます。1日、2日の研修ぐらいであれば問題ないのですが規模が大きいプロジェクトになると予習が必要になります。そんな時、お世話になるのが調査会社のリサーチャーです。情報収集と分析の専門家です。かなり高い報酬を支払って情報を買うわけです。私もお世話になっているリサーチャーがいます。会うたびに目から鱗の情報をもらいます。情報自体はマル秘の情報でもなんでもなくて、ほとんどが公開されている情報です。それらを整理してわかりやすく情報を提供してくれます。

 

儲けの源泉を理解する

私がリサーチャーから得る情報は各種ありますが、1番知りたい情報はお客様の業界やお客様の儲けの仕組みを理解することです。いわゆるビジネスモデルという奴です。何故なら、人材育成を考えるにはお客様の経営を理解する必要があるからです。学校の教育とは違い、人材育成を通して企業の経営に資するのが目的になるからです。

 

ちょっと先の未来の情報も入手する

現在の儲けの源泉の仕組みを理解すると共に、ちょっと先の未来の情報についてもリサーチャーを通じて収集を依頼する。ちょっと先の未来の情報とは例えばこんな具合です。通信業界であれば、5Gの現状について理解するだけでなく、6Gや7Gの技術動向や可能性についても問い合わせるようにします。リサーチャーからすれば無茶振りもいい所なのですが💦でも、調べて貰うと意外に出てくるものです。世界は広いなと思います。

 

予習した上で、学習破棄する

前述したように事前に予習していきますが、それらの情報は頭の片隅に留めておく程度にします。現場の人々へのヒアリングを行いながら、仮説を構築していきます。ただ、予習しておくとヒアリングする際も予期せぬ情報を相手から引き出せたり、相手の仕事を理解するのに役立つことがあります。頭の中で情報というか脳のシナプスが繋がる感覚です。相手からしても、自分の会社や仕事をよく理解してくれようとしてくれるのは嬉しいものです。どの分野のコンサルタントも同じような情報収集をしているように思います。