クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【マネジメント】トレンドはこうして作られる

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先日、ビジネス紙の記者さんから取材を受けました。昨今の管理職やマネジメント課題に関して聞きたいとのことでした。今日はその時に感じたお話です。

罰ゲーム化する管理職

人材育成を生業としている会社なので、普段からマスコミからの取材を受けることは多いです。今回はマネジメントに関する取材だったので私が対応しました。記者さんと話していると、「罰ゲーム化する管理職」の書籍の話題に。大変ヒットしている書籍です。その反響の大きさから、ビジネス誌界隈は「今年は管理職罰ゲーム」関連をプッシュしていくそうです。トレンドはこうして作られていくんですね。

上手くいかないのは当たり前

管理職を取り巻く環境は確かに厳しくなっています。人手不足の職場、多様な価値観、年上部下にZ世代、リスキリングにDX、プレイングマネジャー、高い業績目標、兼務の仕事は増えるけど、給料は増えない。。。

確かに側から見ると罰ゲームと言えるかもしれません。でも、そもそも管理職の職務をやりきるのは難易度が高いのです。他の仕事に置き換えるとイメージしやすいです。私の仕事は人材育成のコンサルタントです。その私に明日から美味しいラーメン作ってとか、大工として家を建ててと言われたら途方に暮れます。プレイヤーから管理職になるのも同じくらい難しいことなんです。

トランジションの問題

どんな仕事でも熟達化するには10年かかります。管理職としての職責を果たせるようになるまで10年待てとは言いませんが、1日、2日の研修受けたから務まるものでは本来ありません。丁寧な準備が出来ている人だけが、管理職としてのパフォーマンスを発揮できるわけです。

丁寧な準備とは、部門横断のプロジェクトリーダーを務めたり、後輩指導の経験があったり、越境して社外の人と一緒に仕事してみたり。。。他者を巻き込んだ仕事経験のある無しも含みます。