クマ坊の日記

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【人材育成】闇堕ち管理職にならないように

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スポーツの世界では、名選手名監督にあらずなんて言葉があります。ビジネスの世界でも、プレイヤーとしては良かったが、管理職になると駄目な人もいます。パフォーマンスが落ちるぐらいならいいですが、闇落ちしてパワハラ上司になったり、不正など行なったら最悪です。今日は管理職の闇落ちについて考えてみたいと思います。

管理職になる準備が整わない

管理職になるということは、優秀なプレイヤーであったという証明でもあります。しかし、管理職になってからつまづいてしまう人もいます。昔は管理職になるまでの準備期間がありました。係長や補佐といった立場で、上司の仕事のやり方を近くで見ながら、ある時は代行したりしながら、将来管理職になった時の準備ができました。もちろん、階層が多いために意思決定が遅いなどの弊害もありましたが管理職の育成という面では恵まれていた環境でした。今はそんな準備期間はない場合がほとんどです。さらにリモートワークも増えて管理職の仕事もより見えづらくなっています。そのため、メンバー時代に想像していた仕事内容と管理職になってからのギャップの大きさに戸惑います。

プレイングマネジャーの罠

管理職になったとしても、すぐに中身が変わるわけではありません。現在はプレイングマネジャーも多いので、仕事自体も変わっていないケースも多いと思います。ここがまず一つのつまづきの原因です。これまでプレイヤーの立場とは異なる役割を期待されているのに、プレイングマネジャーのプレイヤーの仕事に引っ張られ姿勢や考え方をマネジメントに大きくシフトできないからです。本人的にはプレイングマネジャーに任命され、部門業績へのプレッシャーも増しています。人に指示したり、教えるよりも自分で行なった方が、生産性も効率も高いと判断するのも仕方ありません。やがてそのやり方にも限界を感じるのですが、まずは目先の数字をなんとかしたいのが心情です。

自分起点から他者起点へ

管理職へのシフトで大きな違いは他者起点を覚悟して受け止めるにつきます。自分が考えて他者に指示を出す。他者の力を引き出して、一緒に仕事をする。他者とのアウトプットで成果をあげる。他者と共に仕事をし、互いに成長しあう方が中長期的には部門業績も拡大し、価値も高まります。ただ、他者起点で結果を出すのは時間が必要なので忍耐は必須です。そう意味でも覚悟しないと前へは進めません。

成功体験からの過信

前述してきたように管理職がつまづくのは、プレイヤーから管理職への変化に対応できないのが主な原因です。変化に対応できない時に限って、自分の弱みが露呈しやすくなります。上手くいかないから、メンバーとの対人関係こじらせたり、自分のやり方を強引に押しつけようとしてしまいます。これはプレイヤー時代に他の人よりも成功体験が多く、そのため「自分のやり方は間違っていない」「なんで部下は言われた通りやらないんだ」とこれまでのやり方に固執してしまうためです。管理職になると言う事は、仕事の質やレベルが変わり、今までの自分のやり方が通じないかもしれないと考えるぐらいがちょうどいいと私は考えます。