現代の労働市場は慢性的な人手不足です。この傾向はしばらく変わりません。2040年には1100万人の労働人口が足らなくなると考えられています。人手が足りなくても、仕事はなくならないので兼務仕事が増えます。私自身も大きく5つの仕事を兼務しています。講師コンサルタントのマネジメント、商品・サービス開発のプロダクト責任者、自身の講師コンサルタントとしての活動。さらに2つの部門横断プロジェクトリーダー。流石に業務量多くてパンクしています。今日はプロジェクトリーダーについて考えます。
プロジェクトリーダーの仕事
プロジェクトリーダーとは、「プロジェクトの成功に責任を持つ人」です。そのため、以下のような役割を担います。
- 方針の決定
- 経営への報告並びに上申
- 他部門との調整
- プロジェクトメンバーの調達
- プロジェクト管理(予算管理、進捗管理、雑務)
この中では、プロジェクト管理が表向きは目立つ役割ですが、プロジェクトの本質は1から4までの役割です。なぜならこれらはプロジェクトリーダーにしか出来ない役割だからです。どれも重たい役割です。そのため、誰がリーダーを務めるかによって、そのプロジェクトの成否は決まると言っても過言ではありません。しかし、そのようなリーダーを務めれる人は社内でも限られます。社内で一目置かれている優秀なミドルマネジャーが候補となります。当然、そのような人物は社内で様々な仕事を任せているので忙しい。そのため兼務がますます増えてしまいます。
プロジェクトリーダーは専任が理想
ただプロジェクトを兼務するのは得策でありません。何故なら、プロジェクトのスピードと質がプロジェクトリーダーのタイムマネジメントと密接に関係するからです。リーダーの最大の役割は意思決定です。そのため、リーダーが兼務で多忙であったり、プロジェクトに集中出来ないと、意思決定が遅れプロジェクトが止まってしまいます。出来る限りプロジェクト専任であることが望ましいです。
もっとも私自身がプロジェクトを兼務しているので説得力が乏しいですが。私自身が兼務出来ているのは通常業務とも重なる部分があり、2つのプロジェクト自体も相乗効果が見込まれるため引き受けています。まあ、自部門の利益にも寄与するし、個人にも興味深いテーマだったのでリーダーを勤めています。しかし、これが全く興味がなく経営から押しつけられたプロジェクトであれば兼務しないよう立ち振る舞っていたと思います。
リーダー自身が楽しめるか
成功するプロジェクトは、精神的物理的な負荷は大きいが、そんな状況下でもリーダー自体が楽しめている時です。リーダーが楽しんでいると、それは伝染します。結局、メンバー一人ひとりが当事者意識を持ってもらわないといい仕事は出来ません。リーダー自身がのめり込んでいないとそれは無理ですよね。