数ヶ月前の出来事ですが、社内で組織変更に伴い部下の異動で喧々諤諤がありました。事業の成否は、人にかかっており、どんなメンバーをスタッフィング出来るかは成果に直結します。今日はその時のお話です。
一本釣りされる
昨年、私が育成に力を入れた部下がいました。元々、ポテンシャルがあるメンバーだったので、機会さえ与えれば成長するのは時間の問題でした。それでも想定より早く成長し、社内での評価も高まり昇格もでかました。私としては、後1年、可能であれば後2年預けてもらえれば、さらに成長出来ると確信していたのですが。。。新設部門に一本釣りされてしまいました。ガーン！評価されての引き抜きなので、喜ばしいことではあるのですが、本人のキャリア指向性とは異なるので少し心配です。
３人の実力中堅を引き抜きに成功
私も他部門の事は悪く言える立場ではありません。3人の実力中堅社員を引き抜きました。実力は十分なのですが、もう一皮ブレークスルーできずに燻っているメンバーでした。引き抜くと言っても、事前に入念なリサーチ済みです。本人にも、異動の可能性を打診しつつ脈ありと確信した人を引っ張ります。通年を通して社内でリクルート活動しています。開発やコンサルタント職に興味があるけど、ハードルが高いと考えている人は多いので、ちょっとでも興味ありそうだったり、適性がありそうな人材がいたら「うち来ない？」とアタックします。もちろん、全員希望通りのスタッフィングは難しいです。今回も候補者リストは倍の6名をリストアップして、上司に相談していました。駆け出し管理職の頃は、こんな動きはせず、与えられたメンバーで職場運営していましたが、今はスタッフィングに力を入れています。footballと同じで、戦い方に適した人材を集めるのが何より大切だと考えています。
適応障害なメンバー
私からリクエストはしていませんでしたが、もう1名チームに加わることに。そのメンバーは他部門で体調を崩している方でした。私も詳しくは知らなかったのですが、過労で体調を崩したと聞いていました。若い時に一緒に仕事したこともあります。人柄も良く、まじめに頑張る人でした。だから、頑張り過ぎて体調崩したのかなと思い込んでいました。しかし、上司から事情を聞くと全く違いました。前の職場の人間関係がこじれて、メンタルを崩したとの事でした。人さまの人材育成を支援している我が社で、そんな事が起きているとはお恥ずかしい話です。まあ、私も過去、同じような体験したことはあるのですが。その話を聞いて、是非我がチームに迎えいれたいと上司に申し入れしました。チームの成果とか関係なく、何か手助けしたいと強く感じました。個人の尊厳より大切なものなんて一つもありませんから。
人事異動は悲喜こもごもです。せめて半径2メートルぐらいにいるメンバーには、一緒に働いて良かったと思ってもらいたいものです。
