クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【マネジメント】組織を変えるか、ヒトを変えるか

f:id:kumabou2016:20230127160501j:image

組織をどのように形成するかは、企業の永遠の課題と言えます。ビジネスパーソンの立場からしても、自分が所属する組織のありようは切実な悩みにでもあります。今日は組織について考えてみたいと思います。

組織を変えれば、物事がうまく進みそうだと思うのは幻想

居酒屋で飲んでいると、「うちの組織は・・・」というフレーズを使いながら、同僚と激論している風景に出会うことがあります。確かに組織を変えることで、状況が好転することもあるのでしょうが多くはそんなことにはなりません。当たり前の話ですが、組織は魔法の杖ではありません。組織を変えたからと言って、問題が解決することはありません。結局、問題を解決するのは人ですから。組織を変えれば、どこから優秀な人が湧いてでて問題解決してくれるなんてことはありません。例えば、「DXが一向に進まないので、DX推進室を新たに立ち上げる!」と新しい組織を立ち上がるなんて話です。DXが進まないのは、人材や方針やビジネスモデルの問題だったりするわけです。また厄介なのは、組織変更で問題解決を試みようとする意思決定を行う経営幹部は、組織を変更することで満足してしまう人が多いように見えます。一旦、新組織が立ち上がれば、物事はスムーズに進むに違いないと本気で信じていることがあります。組織の話が好きな人は、組織図など組織の構造については関心を寄せますが、組織で働く人々のことを忘れがちであったりします。

 

組織を考える時のポイント

  1. メンバー固定で組織構造を変える
  2. 組織構造は維持しつつ、メンバーを変える
  3. メンバーも組織構造も両方変える

それぞれの内容としては、1は、メンバーをそのままで、メンバー間の結びつきやレポートラインを変更することで状況を好転させようとするもの。2はメンバーの入れ替えのみ。3は最適だと思うメンバーを選んで、そのメンバーが働きやすい組織構造をつくりあげる。派手で見栄えがいいのは、メンバーも組織構造も両方変えるですが、相当、リーダーとメンバーが優秀でないとハードルは高いです。組織構造変えずに、人を変えるのがリスクが少なく効果が高そうな変更です。もちろん、これまでのビジネスモデルが限界の場合もあります。ただ、それであれば組織変更で対処できる話ではなくビジネスモデル自体の見直しが焦点になります。

組織変更は真剣に

ふざけて組織変更を考える組織幹部はいないでしょうが、短絡的に考えて変更しているケースはあります。よくよく考えて進めないと、短期的には仕事の遂行を妨げます。社内で謎ルールや会議や手続きが増えたりするからです。長期では人の育成に影響を与えます。毎日の仕事が人の成長に大きな影響を与えるからです。