今日は本のご紹介です。ベンチャーキャピタリストの山本康正さんの書籍です。この本が面白いのは各分野のスペシャリストに山本さんがインタビューすることで、それぞれの分野の潮流について解説していきます。目次は下記の通りです。
- DXの浸透と黒船の襲来
- SaaSもの作り時代の終わり
- リテールテック 体験としての売買
- フィンテック データが創る新しい経済
- ロボティクス 人と機械の共生
- DX デジタル化の本質
- DX成功例 世界で戦う日本企業
- スタートアップ 最新テクノロジーを取り入れる
- おわりに 日本の希望
各章が20ページぐらいなんで、とても読みやすいです。私のようなDX音痴にとってはポイントがコンパクトにまとまっていてありがたいです。私が働く人事コンサルタントの業界も御多分に洩れず、DXがホットワードに上がっています。私の分野だと「DX人材」の育成に関する相談が増えています。ただ、私自身、DX人材ってピンときていませんでした。AIができる人?コードが書ける人?
この本を読んで良かったのは、6章の DX デジタル化の本質です。この章ではシリコンバレーでコンサルタントを営む櫛田健児さんがインタビューに答えています。ここでは私も記事に書いた両利きの経営について言及しています。その上で、DXの完成形として
「組織として、お客様の困りごと(ペインポイント)に寄り添って、様々な解決策をたくさんの人が出す。そして素早い仮説と検証を繰り返せることが、DXの究極の姿なのです
このインタビュー記事を読んで、すごく腑に落ちました。今まで私がやってきたこととも通じるので、ちょっと自信も持てました。DXについて興味を持っているビジネスパーソンにオススメの1冊です。