クマ坊の日記

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【マネジメント】今日を生き抜くための仕事は、「間」をコントロールして、面倒を嫌がるな

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クマ坊です。昨日は「明日を創る仕事」について書きました。ワクワクする仕事ですが、時間としては全体の1割ぐらいです。圧倒的に多くの時間を費やすのは、今日を生き抜くための仕事です。今日はそのお話です。

 

 

今日を生き抜くための仕事

「明日を創る」ためには、キャッシュが必要です。また、私も含めメンバーの生活もありますしね。そう意味でも、目の前の仕事を対応するのはとても大切です。私の時間の8割は今日の仕事に費やされます。普段でもワラワラしてるのですが、コロナの影響で昨年の4月以降は現場はオンライン対応やら在宅ワークへの移行やらでだいぶ混乱しました。しかし、不思議なもので大混乱のさ中は一致団結して対応できるものですが、混乱が落ちついてきた今の方が職場の問題が顕在化してきています。「技術的な問題」であればいいのですが、多くは「適応の問題」だったりします。

 

技術的な問題と適応の問題

あまり聞き慣れない言葉ですよね💦 私の大好きなハーバードケネディスクールのロナルド・ハイフェッツ教授が提唱するアダプティブリーダーシップ理論で扱われている言葉です。ますます混乱しますよね💦もう少しだけ説明させてください。「技術的な問題」とは既存の技術や経験を活かして解決できる問題です。一方、「適応の問題」とは既存の方法で一方的に解決ができない複雑で困難な問題のことです。そして、職場というのはこの「適応の問題」で溢れています。具体的にはコミュニケーションに関わる問題が多いのではないでしょうか。

「上司が使えない」「部下が指示通りに働かない」「営業部が売らない」「開発部は市場を理解していない」等々。でも、これらの問題だと考えられて発っせられた不満の多くは、自分の尺度と相手の尺度のズレに起因しています。上司は自分の尺度に照らし合わせて、部下が指示通りに働かないのが間違いだと指摘します。一方、部下からすれば上司が無能だから指示が曖昧。指示内容が意味不明だから動きようがない。上司が間違っていると不満を口にしているのかもしれません。

つまり、自分の「間」=「尺度」と、相手の「間」が違うから間違いだとお互い批判しているわけです。

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相手の立場で考えるのが難しい理由

私は先輩コンサルタントから、「顧客の立場で考えること」を耳がタコになるほど指導されました。当時は「うるさいな」と思っていましたが、今は耳タコになるまで指導して頂いたことに感謝しています。相手の立場に立って考える大切さは子供でも分かることですが、企業で働くビジネスパーソンはこれができません。

何故なら、仕事というフィルターが間に入ると、人は人ではなくリソース、もっというと目的を達成するための手段として人を認識してしまうからです。「いやっ!私はそんな冷酷な人でなしのような人間ではない!」と思っている人も例外ではありません。企業では成果が求められるので、相手の都合より自分や自組織の都合を優先して考えるのは、自然な思考様式です。

 

誰もが職場でロールを演じている

仕事上では反りが合わないと感じた人でも、飲み会等でプライベートの話をすると、仕事で受けた印象と変わることありませんか?中には本当に性格が悪い人間もいますが💦仕事の役割上、考えや発言が対立してしまう事もあります。寧ろ、社内で求められるロール(役割)を演じるが故だったりします。だから、職場で問題が発生した際は、いったん自分の立場を横に置いて、相手の立場を観察してみることが重要です。そうすると、相手と自分の立場で折り合えるポイントを見つけることが出来ると思います。私の今日の飯代を稼ぐ仕事の大半は、この対話作業の繰り返しです。

 

面倒なことを何度もやる

私はサッカーが大好きです。点を取るエースFWの特徴ってわかりますか?一番は、試合中に何度も動き直せるがあります。サッカーは点が入りづらいスポーツです。シュート打てる機会も限られます。欲しいと思ったタイミングに、味方からパスが来ないことは当たり前です。でもゴールを奪うFWはパスを受けるために何度も動き直します。どんなに面倒な作業でも、ゴールを奪えれば全部報われるという考え方です。職場での対話も同じだと私は思います。すごく面倒なんだけど、相手との折り合いを見つけるために対話を何度も繰り返すビジネスパーソンだけが、大きな成果をあげられるし、職場での人間関係も良好になるのだと私は思います。