この2ヶ月は本業が殺人的な忙しさでした。仕事を頂けるのは有り難いですが、忙し過ぎるのも考えものです。50代にもなって、まさかエナジードリンク片手に深夜残業するとは夢にも思いませんでした。そんな状況だったのでブログは人材育成やマネジメントネタはあえて避けていました。年内は、本業ネタも掲載したいと思います。
マネジメント研修でよく受ける質問
色々な企業様に呼ばれて、マネジメントやリーダーシップに関してお話する機会が多いです。そんな研修会で受講者から、よく頂く質問が「相性の良くない、苦手なメンバーのマネジメントをどのように行えばいいか?」です。古今東西、2人以上が集まると必ず起こる問題ですよね。
価値観の違いを理解する
教科書的な答えをするとすれば、自分が大切にしている価値観と、相手が大切にしている価値観を理解して、相手な立場を考えたコミュニケーションしましょうです。でも、相手の価値観を慮れるぐらいだったら、人間関係的には軽傷ですよね。相性悪いというのはもっと深刻で、相手の言動全てに「いらっ💢」としてしまう状況ではないでしょうか。
ビジネスコミュニケーションに徹する
上司とメンバーで個人的な信頼関係を構築出来るのに越したことはありません。その方がエンゲージメントも高まりますし、職場の生産性も高まるというデータもあります。
しかし、相性悪いのは致し方ない面もあります。どうしようもない場合は、ビジネスコミュニケーションに徹する他ありません。報告・連絡・相談です。報告・連絡は仕事をする上では不可欠です。相性悪いと部下から相談されることはありません。そこで、業務に関係することは上司側から積極的に声がけすることです。もちろん、本当に必要な時だけで構いません。上司の仕事は、他者を使って職場成果をあげることです。相性悪くても、能力高い部下の力を引き出すことは重要です。そうでないと、相性良い部下が揃っていないと成果をあげられないマネジャーになってしまいます。
相性の悪さを深掘ることは、人としての器を広げることに繋がるかもしれない
相性悪い原因の多くは、それぞれが大切にしている価値観の違いです。例えば上司が大切にしている価値観が「達成」その一方でメンバーが大切にしている価値観が「承認」だったとします。メンバー側はプロセスの途中の頑張りを認めて欲しいという欲求があります。上司がわも褒めなくてはいけない!と理性では理解しているものの、「しのごの言わずに成果あげろ!成果あげたら、いくらでも褒めてやる」という態度が出てしまい、余計に相性が悪くなるサイクルにどハマりしてしまいます。
この現象をさらに深掘りしてみると、さらに違った景色が見えるかもしれません。何故、メンバーが承認を求める態度に自分は過敏に反応したかという無意識の理由です。もしかしたら、その上司も若かりし頃は承認を期待していた時期があったのかもしれません。しかし、期待は叶えられず、達成🟰正しいという経験をひたすら強化されてきたのかもしれません。だからその上司にとっては承認がある種トラウマになっている可能性もあります。まあ、ここまで内省することは、辛いことでもありますし、内省することが必ずしも本人の為になるかは微妙です。
ただ、自分の無意識の感覚についても振り返ることは、自分の器を広げる事に繋がるかもしれません。