私の生業は企業の人材育成支援です。管理者研修や新入社員研修を企画運営しています。それと同時に現役の管理者でもあります。講師・コンサルタントや開発スタッフをマネジメントしています。毎年、秋から年末にかけては忙しいのですが、今年は殺人的なスケジュールでした。あまりの忙しさに、メンタル崩しそうになりました。今日はその時の振り返りです。
自分の能力を過信した
忙しくなったのは、自分自身のせいでもあります。能力を過信し過ぎて仕事引き受け過ぎた感は否めません。ベテランにもなって、自分の限界値を見誤るとはお恥ずかしい話です。今年は以下のような仕事をしていました。
- 講師・コンサルタントのマネジメント
- 新しい研修プログラムの開発
- AIによる新サービスの立ち上げ
- SXに関する大規模調査及びイベント企画
- 管理職に関する大規模調査
- 中途社員の採用業務
- 営業支援
- 自身が講師を務める研修への出講
- 各種会議への参加
特に今年は3.4.5と重たいプロジェクトが同時並行で走ったのがきつかった。いずれもビジネスと結びつけなくてはいけません。つまり、お客様のビジネスカレンダーを重視しました。人事や人材開発は秋が検討時期なので、そこにゴールを設定したため大変なことになりました。
もちろん、私1人で仕事するわけではなく、多くのメンバーに助けて貰いました。しかし、初めての仕事や大規模な仕事があったこと。そもそも着手した時期が遅かったことなどで首を締めた感じです。とりあえず、全て納期を守ることが出来て良かったですが、エナジードリンク片手に土日も深夜まで仕事するとは夢にも思いませんでした。
孤独な管理者
管理者は孤独になりがちな職業です。実際、調査してみても管理者の半数は、1人も周囲に相談出来る人がいないと回答しています。グレーな判断を求められる機会が多いので悩みはつきません。今回、ハードスケジュールを乗り越えられたのは周囲の支援のおかげです。管理者は身近に4種類の支援者を確保しておくと良いと言われています。
- 仕事を手伝ってくれる人
- 情報をくれる人
- アドバイス、指導をしてくれる人
- 一緒にいて安心できる人
私に当てはめると、仕事を手伝ってくれる人は直属の部下だったり、他部門、外部の協力会社など。振り返ると、仕事を手伝ってくれる人はだいぶ増えました。年の功を実感します。情報をくれる人は、大学の先生、お客様、各種専門家。ここもだいぶネットワークが増えました。逆にアドバイス、指導をしてくれる人は少なくなりました。若い頃、薫陶を受けた上司や先輩の多くは引退。ご縁は繋がっているので、話す機会はありますがアドバイスという感じではないです。これは結構ショッキングなことでもあります。信頼できて尊敬出来る人というのは、人生においてレアな存在だったのだと実感しています。そして最後が、一緒にいて安心出来る人。私で言えば家族です。ありのままの自分を受け入れてくれる家族に感謝です。
管理者は他者を通して成果を上げることが期待されますが、管理者自身も他者に支えられてこそ存在出来るとも言えます。