社内のシステム改革のプロジェクトメンバーに任命されました。上司からは採算要請を受けましたが、他の業務が多忙で断っていました。それなのに、無理くりメンバーに入れられてしまいました。
しかし、プロジェクトが始まると私が多忙過ぎてスケジュールが全く調整できない事態に。上司からは、「こんなに忙しいとは。会議は参加出来る時だけでいいので、助言はしてください」とのこと。既に私がプロジェクトに入っている意味もないのですが。。。
今日はシステム構築に代表される社内の変革プロジェクトについて考えていきます。
成功率52.8%
2018年の調査結果ですな、日経コンピューターの調査によると、システム構築などのプロジェクト成功率は52.8%だそうです。この調査は2003年、2008年にも実施され、それぞれ26.7%、31.8%でした。年々、システム構築のプロジェクトの成功率は高まっていますが、それでも2件に1件しか成功していません。システム投資は高額になるのが普通です。成功率から振り返ると、極めてリスクが高いようにも見えます。
立ち上げで8割が決まる
システム構築のプロジェクトは一度しか携わったことがありませんが、人事制度や大規模な研修制度の構築に私は携わってきました。お客様に提供するサービスに関しては100%成功している一方で、社内の成功率は7割程度です。数多くのプロジェクトリーダーを担当して、最初のプロジェクト立ち上げ時に、プロジェクトの成否は8割は決まると感じています。
四つの明確
立ち上げ時に大切なのは以下の4つです。
- 目的が明確
- 解くべき課題が明確
- 必要なリソースが明確
- 誰と行くかが明確
まずはプロジェクトの目的が明確でなければなりません。しかし、意外にもこの目的が曖昧なままスタートしてしまうプロジェクトはあるものです。次にプロジェクトが成功するためには、どんな課題を解かなくてはいけないかも大切です。検討外れな課題を設定したり、プロジェクトがスタートしてから検討しようと考えているとまずは上手くいきません。そして、3つ目は課題解決に必要なリソースが分かっていることです。そして最も大事なのは、プロジェクトを誰と一緒に進めるかです。もちろんこの四つが計画段階で100%である必要はありませんが、見立てを持っていないと成功することはありません。