クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

経営

【リーダーシップ】目先の利益と探索の悩ましい関係

私の仕事は企業の人材育成の支援をすることを生業としています。しかし、現在は部門マネジメントも担当しています。事業部の目先の売り上げを獲得しつつ、明日の飯のタネも探索しています。まあ、新商品、新サービスの範疇なので問題ないですが、それでも既…

【経営】ビジネススキパーソンなら注目しておくべき技術革新

夏休みも終わりですね。9月になったのでビジネス関連の記事も再開していきたいと思います。以前、PEST分析について記事を書きました。その中で技術の変化は不可逆的だと記載しました。全てのビジネスパーソンが注目しておくべき技術変化について考えてみたい…

【経営】伝統的な企業が、デジタル人材を採用するために必要なこと

私の生業は企業の人材育成を支援する仕事です。お客様は社名は明かせませんんが、伝統的な、いわゆるネームバリューがあるお客様が多いです。そんなお客様の経営層とお話をしていると、「我が社も、デジタル・トランスフォーメーションの視点でビジネスを構…

【経営】社員が不幸になる経営とマネジメント

先日、お客様と仕事帰りに飲んでいました。そのお会社は10年前から、経営者が改革を旗印に掲げています。「しかし、一向に改革が進んでいるようには現場は感じない。クマ坊さんどう思いますか?」という愚痴を聞きました。仕事を依頼されている身としては、…

【ライフ】サンリオピューロランドに行ってきた

GWも最終日。都内でのんびりした我が家はサンリオピューロランドに行ってきました。今年に入っての2回目の訪問。リピーターということで、それほど満足度が高いテーマパークでした。 www.puroland.jp イベントが凄い 歌舞伎も楽しめる インスタ映えスポット…

【経営】背水の陣と新規事業

先日、ある大企業の役員と雑談をしていました。「クマ坊さん、我が社には新規事業を推進できる人材が少ないんだよね。うまくいってる他社は何が違うんだろう」という質問を頂きました。今日は新規事業開発に成功する企業とそうでない企業について考えてみた…

【マネジメント】 風が吹いても桶屋は儲かりませんから

多くの企業はもうすぐ年度末。ラストスパートと共に、そろそろ次年度の計画策定を立案している時期かと思います。今日は計画を立てる際に陥りがちな罠について考えてみたいと思います。 重要業績指標(KPI)とは 残念なKPIあるある それKPIじゃなくて結果指…

【経営】企業の再建策

以前、限界事業の戦略について解説しました。しかし、策を打っても悪循環にはまってしまう場合もあります。最近だと大塚家具がそんな状況のように見えます。悪循環に陥った企業の再建策について考えてみたいと思います。 再建策の王道は、縮小均衡 大量教育…

【経営】限界事業の戦略

事業戦略には正解はありません。百戦百勝の戦略があれば経営者は喜んでお金を払うでしょう。私の務めるコンサルティング会社ももっと儲かっているはずです。残念ながら魔法の杖のような戦略はないのですが、セオリーみたいなものはあります。多くの失敗事例…

【経営】アントプレナー論を解説してみる

最近、書店で平積みにされている本が「the four GAFA 四騎士が創り上げた世界」です。Google、Apple、Facebook、Amazomの4社について書かれた本です。私もまだ読んでいないので読んでみたいです。しかし、アメリカでは何故このように次々とイノベーションを…

【経営】コア・コンピタンス経営をザックリ解説してみる

経営に正解はありません。成功している企業の真似をしても一時は成果をあげることはできても長続きはしないケースが圧倒的です。以前、紹介したマーケティングの大御所のポーター先生は「経営は立地」だといい放ちました。しかし、実際のビジネスでは業界で…

【戦略論】イノベーションのジレンマとは

前回は現在の自分の仕事を交えて、イノベーション理論の源流についてザックリと語ってみました。イノベーションに関しては絶対に外せない書籍があります。それが「イノベーションのジレンマ」です。今日はこの理論をまたザックリと解説してみたいと思います…

【戦略論】 イノベーション理論の源流をザックリと振り返る

新しいポジションになってから体験している未知のミッションとして、「新規事業」の研究があります。我が社は人材に関するコンサルティングファームですが、時代が変われば求めれる人材も変わるため、当然そのアプローチの仕方も変化します。そこで私たちも…

ホンダがきっかけで生まれた新しいマーケティング理論

本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫) 作者: 本田宗一郎 出版社/メーカー: 日本経済新聞社 発売日: 2001/07/01 メディア: 文庫 購入: 19人 クリック: 221回 この商品を含むブログ (67件) を見る 前回の記事で、マイケル・ポーター先生の理論…

ハリルホジッチ解任と日本組織の問題点

日本代表のハリルホジッチ監督が解任されました。ハリルホジッチ監督の能力に疑問を感じていたので解任もやむなしかなと感じます。その一方で、今回の意思決定は日本の組織の不味さを表しているようにも見えました。今日は組織編成とリーダーの役割について…

企業体質の変遷

企業にも様々あります。産声をあげたばかりのベンチャー企業から、従業員数十万の世界的大企業。規模も事業も千差万別。同じ事業を扱っていても企業風土も色々です。しかし、一見バラバラに見える企業ですが、体質の変遷を眺めると意外な共通点も見つかりま…

名経営者との思い出

私は仕事柄、経営者と会う機会に恵まれています。日本を代表する大企業から生まれたばかりのベンチャーまで。当たり前ですが経営者も様々な方がいます。私に仕事をご依頼頂くお客様として会うことがほとんどですが、私が担当するお客様への講演をお願いする…

働き方改革でベンチマークされる会社

今週は「働き方改革」テーマでずっと押しています。今まで「働き方改革」の問題点や課題を書いてきました。今回は今、働き方改革で最も注目されている企業を紹介したいと思います。 www.kumabou.com 目次 働き方改革で注目されている企業はカルビー きっかけ…

働き方改革とやり甲斐

前回、前々回に引き続き今日も働き方改革について考えてみたいと思います。お客さまへ伺うと毎回、大なり小なりこの働きかた改革について意見を聞かれるんですよね 目次 働かせ方改革? 働きがいもセットで考える必要がある 3年で仕事は覚え、停滞期をむか…

働き方改革が上手くいく会社、そうでない会社

前回に引き続いて「働き方改革」について、今年起こりそうな、もしくはすでに起こっていることについて考察してみたいと思います。 目次 働き方改革の検討事項 長時間労働の是正がもたらすもの 働き方改革がうまくいく企業とそうでない企業 最後に 働き方改…

働き方改革が導く世界を考えてみた

安倍首相が施政方針演説で、働き方改革、人づくり革命、生産性革命を掲げました。政治家は改革や革命という文字がなんて好きなんだろうと思いながら新聞を眺めていました。今回は近い未来の企業での働き方について思いを巡らせてみたいと思います。 目次 働…

「孫子」に学ぶ 戦いに勝つ条件

今日は私が大好きな「孫子」の話です。孫子の著者である孫武は、戦争はできうる限り避けるべきだと考えていました。当時の中国は戦国時代。多くの国々が群雄割拠する時代でした。そのため一つの国に勝ったとしても、戦力を消耗しているときに別の国から攻め…

対立のススメ

2日前の日経新聞で、スマートワークに関する特集が組まれていました。多様な働き方が生産性を高めるという論調でした。今日はビジネスパーソンの働き方について、感じたていることを述べてみたいと思います。 目次 働き方改革が始まった 多様性だけでは、混…

女性活躍とキャリアパス

12月は多くの企業が来期の社員教育について計画を進めている真っ最中です。そんなわけで、この時期はあちこちに呼ばれて打ち合わせをさせて頂いています。様々なテーマに関して相談を頂きます。今日はそんなテーマの一つである女性活躍について、感じてい…

うちの組織は駄目だ!は本当か?

今年も1カ月を切りました。1年は早いですね。忘年会の季節にもなりました。この時期は、お客さまと飲む機会も増えます。気心の知れたお客さまと飲むと、お酒の勢いもあって、「くま坊さん聞いてくださいよ!うちの組織は・・・」組織論の話題になることがあ…

「孫子」のススメ

前回の記事でクラウゼウィッツの戦争論を紹介しました。この本が書かれたのは1832年。たかだか約200年前のお話です。東洋には2500年前に戦略について書かれた「孫子」があります。今回は「孫子」から戦略について考えてみたいと思います。 目次 「孫子」は戦…

クラウゼウィッツの戦争論と経営戦略

戦略はもともと軍事用語です。企業経営の世界で、経営戦略や事業戦略という言葉が使われるようになったのは1950年代からです。経営と戦争の類似性から経営者はこぞって戦略を学ぶようになります。今日は戦略論について解説したいと思います。 目次 クラウゼ…

ビジネスリーダー教育

企業では、様々な研修が企画されます。今回はビジネスリーダー研修を紹介したいと思います。 目次 ビジネスリーダー研修とは何か ビジネスリーダー教育の必要性 どんな研修内容なのか? 経営知識とスキルの習得 リーダーシップ 「運」を鍛える⁉️ 研修のラス…

企業不祥事と経営者の役割

神戸製鋼、ちょっと前でいえば東芝など、日本を代表する企業で考えられないような不祥事が続いている。企業不祥事についてちょっと考えてみた。 目次 ガバナンスなんて役に立たない チェスター・バーナード 良識がある人を社長に選べるかどうか ガバナンスな…

「陸王」と「実際のビジネス」と「想い」の大切さ

[新ドラマ] 原作·池井戸潤!! 主役·役所広司!! 日曜劇場『陸王』10月スタート【TBS】 最近、池井戸潤さんの「銀翼のイカロス」を読みました。また、ドラマで半沢直樹の新シリーズをドラマで見たいとボヤいていたら、池井戸潤さんの「陸王」が始まりましたね。…