最近、書店で平積みにされている本が「the four GAFA 四騎士が創り上げた世界」です。Google、Apple、Facebook、Amazomの4社について書かれた本です。私もまだ読んでいないので読んでみたいです。しかし、アメリカでは何故このように次々とイノベーションをリードする企業が誕生するのでしょうか?今日はアントプレナー(起業家)論についてザックリ考えてみたいと思います。
シリコンバレーとスタンフォード大学
IT企業の集積地として誰もが想起するのはアメリカ西海岸です。そして西海岸で起業家のインキュベーターとなった大学がスタンフォード大学です。スタンフォード大学の中興の祖と呼ばれているのがフレッド・ターマン先生です。シリコンバレーに4000ヘクタールの土地を用意して、多くの先端企業を誘致しました。今や大企業であるヒューレッドパッカード社も誕生しました。ターマン先生は「今この世の中を揺り動かしているのは、決して学識ゆたかな学者ではないのだ?かえって、何も知らない連中の方が、革新の旗手たりえているのだ!」と学生に説きました。
ハーバードビジネススクールとアントプレナー論
シリコンバレーの隆盛は、東海岸のビジネススクールの雄をあわてさせました。学生の就職先希望が大企業から起業に変わったのですから。そんな状況でハーバードビジネススクールに招聘されたのが、スティーブンソン先生でした。先生のアントプレナー論は下記のような内容でした。
- 今のリソースに囚われずに機会を追求する
- 素早く対応する
- リソースは必要なだけ外から調達する
- フラットな組織構造。インフォーマルなネットワーク
- チーム単位で、儲けに応じて報酬を分配
「起業で成功するのは、スピード!戦略なんて関係ないね!」という考えです。
アントプレナーがよく分かるアメリカドラマ
小難しい理論を学ぶより、起業家について理解できるテレビドラマがあります。それがズバリ「シリコンバレー」です。もちろんドラマなのでデフォルメされていますが、シリコンバレーにどんな人が集まり、どんな風に起業して成功するのか、もしくは失敗するのかが理解できます。素晴らしいタレントを持った個人がスタートになるのですが、人間的には素晴らしいわけではないし、むしろ変人だったりします