クマ坊の日記

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対立のススメ

2日前の日経新聞で、スマートワークに関する特集が組まれていました。多様な働き方が生産性を高めるという論調でした。今日はビジネスパーソンの働き方について、感じたていることを述べてみたいと思います。

目次

 

 

働き方改革が始まった

日本の労働人口の急激な減少から、安倍政権は「1億総活躍社会」や「人づくり革命」などのキャッチコピーで様々な施策打ち出しています。

年金制度も破綻しているし、日本人は生涯現役で働いてもらわないと国が立ちいかなくなるんだなと感じています。しかし、安倍首相のブレインはこんなキャッチコピーしか考えられないことに愕然とします。まずは、政府自身がもっと活躍してくれ。人様を革命する前に、自分を勝手に革命しとけとかボヤきなるところです。

もっとも、企業自身も人手不足が深刻です。そこで、女性や外国人やシニアを取り込んで企業の活力としようとするダイバーシティ経営を推進する組織が増えました。ダイバーシティは多様性を意味します。様々な価値観、働き方を認め活用していこうということです。

 

多様性だけでは、混乱するだけ

ダイバーシティの推進によって、昨日の記事で書いた女性活躍等が数年前から始まりました。外国人の採用を増やす企業も増えてきました。在宅ワークなど新しい勤務形態形態も誕生しました。しかし、多様性を推進していく中で分かってきたことがあります。単純に多様性を推進するだけでは、現場は混乱するだけで新しい活力を産むことはできないということです。

考えてみたら当たり前で、組織の人員構成を多様化させても、圧倒的マジョリティーの社員の働き方や考え方が変わらなければマイノリティーは働きづらいままです。また、そもそも多様な価値観や働き方を志向する人達が集まるので、ダイバーシティを推進すればするほど組織がバラバラになるのは明らかです。

 

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忖度よさようなら

かつての日本企業の強さは同質性でした。同質だからゆえできた、阿吽の呼吸、根回し調整、過剰な忖度。個々人の力は弱くても集団になると他国にはない強さを発揮してきました。しかし、前述したような多様性を活かす経営を進めようとしたら今までの日本企業の強みは弱みとなります。多様性の前では、波風を立たせない組織運営は通用しません。だって、価値観も働き方も違うのだから。むしろこれからは、良い意味で組織内の対立をススメるほうが良いと思います。異なることが前提で、考えていることを言葉にしてぶつけ合う。対立を通して新しい価値が生まれてくるのではないでしょうか?

ただ、日本人は建設的な対立に慣れていません。会議の場でいいたいことを言ったら、後味が悪くなり人間関係もギクシャクします。ダイバーシティが定着するまで、職場はよりストレスフルな状態になるんでしょうね。💦 

 

娘が社会人になっている頃は、いったいどんな社会になっているのだろうか。。。

 

 

対立のススメ