クマ坊の日記

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【マネジメント】対立もマネジメントする

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多くのビジネスパーソンを悩ますのが職場の人間関係です。仕事は好きだけど、職場は嫌いなんて人もいるのではないでしょうか。企業はますますダイバーシティを高めていきます。様々な価値観の人が増えれば、職場での体力も余計に増えることになります。現在、心理的安全性がバズワードとなっていますが、裏を返せば安心できない職場風土がいかに多いかを表しているようにも思います。働く当事者としては、職場での対立は避けたいのが本音ですが、場合によっては対立した方が良い時もあります。今日は職場の対立について考えてみます。

コンフリクト・マネジメントとは

コンフリクトは、意見や利害の衝突、葛藤、対立といった概念を意味する言葉です。組織運営においてはネガティブに見えがちですが、逆に組織の活性化や成長には、対立は不可欠でもあります。コンフリクト・マネジメントはそのような対立を組織運営に活かすと視点で問題解決を図ろうとする考え方です。

 

対立の種類を見極める

コンフリクトをマネジメントするのは容易ではありません。絡みあった糸のようなものですから。闇雲に介入しようとすれば、介入する側が大火傷を負います。まずは、介入すべき対立か否かを見極めることが必要です。積極的に介入すべきなのは、タスク・コンフリクトです。業務をめぐる対立になります。この場合は、コンフリクトを通して組織にイノベーションや創造性の発揮をもたらします。逆に介入すべきでないのは、リレーションシップ・コンフリクトです。人間関係ですね。好き嫌い、嫉妬、妬みなどの感情を起点とした対立です。しかし、実際の職場ではタスクとリレーションで綺麗に区分できない事象がほとんどでもあります💦

 

日常から観察すること、問題意識を高めることが求められる

タスク寄りか、リレーション寄りかは対立が表面化してからでは対処が後手にまわります。対処や決断が後手にまわるとさらに余計な対立を引き起こすことにもつながります。回避するためには、日頃から職場をよく観察しておくことです。タスクはもちろんな事、人間関係も含めて。そして、自分なりの問題意識や見解を持っておく事が管理職は求められます。

 

利他の精神

その上で、管理職はタスクにフォーカスする姿勢を常に示すことです。職場の長である管理職の一挙手一投足を部下はよく見ています。もう一つ大事なのは、利他の精神を持つこと。タスクにフォーカスすると、道理だけが先行してしまう場合があります。悪いのは相手だから、何とかやり込めてやろう、相手に非を認めさせてやろうと考えてしまうことがあります。しかし、それでは駄目です。相手の考えや気持ちを慮りながら、一緒に問題を解決しようとする姿勢も示すことです。もちろん最終的には意思決定を求められるのですが、結論を出すまでの姿勢によって、コンフリクトがいい方にも、悪い方にも転がるものです。