クマ坊の日記

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【マネジメント】個を生かす組織

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20代のメンバーと話す機会が増えています。一緒に仕事をしていると、仕事観もだいぶ変わってきたなと実感する機会が多いです。私が20代の頃は、目の前の仕事に一生懸命取り組んでいれば、道は開け、生活も良くなっているという暗黙の了解がありました。いまや、そんな職場は幻想です。今日は働き手の価値観の変化と、マネジメントが直面する課題について考えてみたいと思います。

個を生かす組織でないとやっていけない時代

優秀な人材になればなるほど、自分の能力を伸ばしてくれるマネジメントを管理職に期待しています。また合わせて、個が豊かに生活できる労働環境を求めています。逆を言えば、それらに対応しないと優秀な人材が採用できない。採用しても引き留められないなんて事象が、あちこちの企業で発生しています。弊社の若手と話をしていても、優秀な人材になればなるほど、自分の市場価値を高めるのに貪欲な人が多い印象です。仕事を通して、どこまでスキルアップが出来るのか?どんな経験が出来るのかが最大の関心事だったりします。

個を生かすマネジメント

ただ履き違えてはいけないのは、個を活かすのは目的ではなく手段だということです。職場は学校ではありません。顧客の課題にフォーカスして価値を提供するのが本筋です。そのためには人が不可欠であり、優秀な人材を採用して、パフォーマンスを発揮して、長く活躍してもらうための一つの手段として、個を活かすマネジメントが期待されています。

1on1による丁寧なフィードバック

個を活かすマネジメントとは、1on1による丁寧なフィードバックを組織ぐるみで継続するしかありません。メンバーと上司の間で目標を共有し、どうメンバーの能力を高めていくかを考え、話し合いながら実践していく。実践する事で行動が変わり、継続することで、メンバーと上司の関係性が良くなります。大事なのは、変化の源泉は行動だと言う事です。上司とメンバーの関係性が良いから1on1が出来るわけではなく、1on1を続けるから関係性が良くなったと認知されるのです。

フィードバックの視点についても注意を払う

丁寧なフィードバックをしていても、メンバーと噛み合わないケースも出てきます。その際は、管理職は自分のフィードバックの視点を振り返ることです。よく見られるのは、管理職は若手に長い期間、自社で活躍して欲しいという視点でフィードバックします。しかし、前述したように優秀で若い人材は、市場価値を強く意識します。だから、優秀な人材ほど自分が社外で活躍できるようにフィードバックしてあげることが大切です。