クマ坊の日記

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【経営】社員が不幸になる経営とマネジメント

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先日、お客様と仕事帰りに飲んでいました。そのお会社は10年前から、経営者が改革を旗印に掲げています。「しかし、一向に改革が進んでいるようには現場は感じない。クマ坊さんどう思いますか?」という愚痴を聞きました。仕事を依頼されている身としては、なんとも答えずらい話題です💦 今日はその時に語ったお話です。

 

 

経営と現場マネジメントの関係

経営とマネジメントの関係を4象限に分けてお話しました。縦軸が戦略。(正しい、誤り)横軸がマネジメント(正しい。誤り)図で書くとこんな感じ。汚い手書きですいません。

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戦略が何を持って正しいか、誤りなのかは微妙かもしれません?しかし、明らかにそれは理にかなっていないよねという戦略はあります。マネジメントも、何が正しくて、何が誤っているかは議論の余地はありますが、やはり禁じ手というものが存在します。

 

社員が不幸になる経営とマネジメント

最も最高なのは右上です。戦略も正しくマネジメントも正しくやれば、会社も成長しますし、社員もイキイキと働けます。まさにexcellent company!です。次に望ましいのは左上です。戦略は正しいけど、マネジメントを含めたやり方が間違ってる。ここはやり方を改善していけば、excellent company!に移行可能です。3番目に望ましいのは左下です。戦略もマネジメントも誤っているケースです。流石にこれだけ駄目だと、経営も現場の社員も顧客も株主もステークホルダーは全員気づきます。みんな気づけば手を打ちます。事業を撤退するなどの意思決定はしますから。最悪なのは右下です。戦略は誤りだけど、マネジメントを含めたやり方は正しいというケースです。日本企業では意外にこのパターンが多いように思います。現場力が強いの日本企業の強みですから。経営からの指示がおかしいようなと感じつつも、実現のために知恵を出してやりきりますから。経営も戦略を実現させるために、人、モノ、金の資源を投入していきます。成功するまで辞めません状況になり、現場社員がひたすら疲弊して倒れていくというやつです。このケースの最大の不幸は、経営者が戦略を変えない以上、ずっと続くということです。現場から経営に「社長の戦略いけてませんよ」と言える豪傑を見たことありません💦 経営者も現場から上がってくる報告を見ると、そこそこ業績をあげているので戦略の誤りに気づかなかったりします。自分では左上に位置していると信じて疑わなかったり。大企業だとなまじっかリソースがあるから、づるづると継続してしまいます。

 

みなさんが働く会社はどの象限でしょう?