クマ坊の日記

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【組織】組織図をつくるポイント

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経営幹部はボチボチ来季の組織について構想を練る頃でしょうか?現場の社員からすればそんなことは露知らずなわけですが。今日は組織図を設計する際のポイントについて考えてみたいと思います。

どうやっても問題は起きる

居酒屋で飲んでいると「だからうちの組織はダメなんだ・・・」と組織批判をして同僚と飲んでいるビジネスパーソンを見かけることがあります。確かに様々な会社にお邪魔していると不思議な組織図に出会うことがあります。組織図の基本は業務効率に考えて設計されます。しかし、残念ながら全てが解決する組織図というものは存在しません。どうやっても問題が起きるのが組織設計の宿命です。

 

どんな意思決定が必要なのか検討する

組織図の基本は業務効率と書きましたが、もう少し突き詰めて考えると、「とんな意思決定が必要なのか」ということです。そのためには、組織の中で繰り返し頻繁に行われる意思決定を洗い出すことです。意思決定をする際はたいてい、その意思決定をするために関連のある問題がついてまわります。例えばAとういう意思決定をする際にBやCの事柄も考慮する必要がある際に、A,B,Cそれぞれに組織をつくって管理職を置いたら意思決定するのに時間がかかりますよね💦この場合はBとCの機能もAに内包して組織設計するのが効率的です。キーワードは”頻繁に”です。頻繁でないものを一緒の組織にするとそれはそれで非効率に陥ります。言い換えれば、なるべく多くの意思決定を1人の管理職で行えるように設計するということです。

 

 

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最も重要度の高い意思決定とコミュニケーションの経路を理解する

管理職しかできない仕事は何だと思いますか?それは「意思決定」です。決めることは最も重要な役割です。決めないことには、部下は動くことができませんから。組織図を設計するもう一つの視点は、"最も重要な意思決定は何か”であり、それは”誰が決めるのか”そして、”どういう経路で情報をあげるか”です。組織階層をどう作るかを検討する際に重要な視点です。

 

優先しなかったコミュニケーション経路を理解する

意思決定の頻度と重要度を棚卸しして、最も効率的な組織図を設計できたとします。経営幹部からすれば、「これでどうだ!」という会心の出来かもしれません。しかし、冒頭に書いたように、全てを解決する組織図は存在しません。優先事項があるとすれば、とうぜん優先されなかった事項も存在するわけです。優先しなかったコミュニケーションが滞らないような、会議やプロジェクトもあわせて設計する必要があります。そこまで目配せすることで、はじめて組織図は完成するのです。