私の生業は企業の人材育成を支援することです。管理職研修や新入社員研修の企画運営です。人材育成に関わるコンサルタントです。それと同時に社内ではマネジメントを兼務しています。私と同じ職業である講師コンサルタントのマネジメントと、新商品開発の責任者を務めています。今日はその役割の一つである新商品開発について考えます。
ビジネスモデルとは何か?
直近で私が取り組んでいるのは、新商品開発と言うよりも新規事業開発に近いものです。既存事業とは異なるわけで、そのため事業構造の設計図から書き起こさねばなりませんでした。この設計図のことをビジネスモデルと呼びます。この設計図を検討する際は3つのモデルが含まれていないといけません。
- 戦略モデル
- オペレーションモデル
- 収益モデル
戦略モデル
どのような顧客にどんな便益をどのような製品・サービスで提供するのか、そのためにはどのようなリソースを活かすのかを考えます。1番楽しくもあり、最も難しくもあります。そもそもどんな顧客をターゲットにするかが悩ましい。多くの顧客をターゲットにしようとすればするほど、誰からも好感度を獲得しようとする八方美人的な特徴のない商品になってしまいます。検討するのは難しいですが、最も楽しい思考作業でもあります。
オペレーションモデル
戦略を実現するための「業務プロセスの構造」を表現するモデルです。ここは緻密さが求められます。私が苦手とする分野でもあるのでゴールとありたい姿だけ描いて、実務設計はプロセス設計に長けているメンバーにお任せする事が多いです。
収益モデル
収益の獲得方法とコスト構造を指します。収益を獲得するために、どの程度の事業規模や単価、コストをイメージしなければならないかを決めるものです。毎回、頭を悩ますのは価格をいくらに設定するかです。初めての事業、商品になればなるほど頭を悩まします。
ビジネスモデルキャンパス
これら3つを統合して図解化したのが、ビジネスモデルキャンパスです。私はまずこれを何度も書き直します。一つでも埋められない枠があれば、そこでもうビジネスモデルが成立しないわけですからね。詳しい作成の仕方については過去記事を貼り付けておきます。興味がある方はご笑覧ください。