クマ坊の日記では、ビジネススキルやマネジメントに関する記事も数多く掲載しています。アクセス数が多いテーマとして、職場の人間関係に関するものがあります。仕事そのものよりも、やはり人間関係がストレスになっているのだなと改めて感じます。ということで、今日は職場の人間関係をサバイブする方法を考えてみたいと思います。
職場の人間関係を見える化する
職場の人間関係が悩んでる人は視野狭窄になりがちです。まずは自分を取り巻く環境を客観的に把握することが大切になります。そのときに効果的なのが職場の人間関係を相関図にしてみる事です。相関図はドラマの登場人物を説明で使うようなものです。ここでは、ドラマ「ノーサイドゲーム」の相関図を参考に貼り付けて置きます。
相関図は自分に関わる登場人物を配置します。その際、登場人物を広く取りましょう。例えば上司の上司だったり、外部の取引先だったり。上司の上司なんて接点ないというケースも多いかと思いますが、ならべく多く書き出しましょう。何故なら、職場の人間関係は複雑です。上司の貴方への接し方が、上司の上司の影響によるなんてこともありますから。自分を中心に据えたら、自分と周囲の登場人物を線で結びましょう。コミュニケーションが多い人は太線、少ない人は細線。職場の相関図を描くことで、自分の立ち位置を振り返ることができます。
自分のセリングポイントを明確にする
自分の立ち位置を掴めたら対策です。職場内で自分のセリングポイントを考えてください。セリングポイントとは、○○と言ったらAさん!と想起させるものがいいです。脳内検索に引っかかるイメージです。私は”難しい仕事”、”実行力” ”サッカー”が社内での検索ワードです。社内で最も難易度の高い仕事を数多くこなしてきました。厄介な仕事は大変ですがリターンも多いです。いくら素晴らしい戦略を描いても実行できなければ絵に描いた餅です。私より頭のいい人材は多くいますが、事業化する、商品化する、儲けるという実行力は秀でていると自覚しています。コンサルって癖が強い人種です。能力が高くても話づらい人はたくさんいます。話づらいと営業から声はかかりません。私はサッカー好き、マリノスサポーターなので、若い男性営業とは同年代のコンサルタントより接点が多いように感じています。その結果、相談を受ける機会が多いように感じます。
セリングポイントを設定する際のポイントは、職場内ニーズがあるものを選ぶことです。例えば自分が英語が得意でTOEICで800点取るような実力があっても、職場が海外事業部であれば、もっと英語が得意で実務経験が豊富な人材ばかりなので職場内マーケットにおける価値はありません。全く仕事で英語を使わない職場であっても同じく価値はありません。
どんな仕事でも熟達化するのに10年かかるので、知識やスキルをセリングポイントにするのは多くの若手ビジネスパーソンからするのは難易度が高いかもしれません。でも、諦める必要は全くありません。そんな凄いスキルを持たなくても、職場内には何かしら空白になっているセリングポイントがあります。凄くくだらなく見えるかもしれませんが、「元気の良さは職場NO1」「美味しいご飯屋さん情報を知ってる」「面倒な仕事は、率先して引き受けてくれる」そういうセリングポイントが明確だと、周囲もコミュニケーション取りやすいですから。
また、職場は平等に仕事が配分される事はありません。大なり小なり、自分がやりたい仕事を自分で獲得していかなくてはなりません。自分でセリングポイントを打ち出すことで、職場内でのパーソナルブランドが高まり、やりたい仕事を獲得できるチャンスが増えるでしょう。
面倒な事ほどコスパがいい
若手のビジネスパーソンがセリングポイントを設定する時に、職場メンバーの誰もが面倒だと考えている分野を一つ混ぜておくといいでしょう。面倒なので誰もやりませんし、誰もが面倒だと認知しているので実行するだけで無条件に感謝されます。つまり、誰もが面倒だと考えている事は、実は職場内の信用を獲得するのに最もコスパがいきことなのです。なんたってブランドの意味は信用なのですから。