同僚とランチをしていたら、彼の部下について相談を受けました。能力低いのだが自信過剰な人物だそうで、どのように指導したらいいか困っているとのこと。今日は自信過剰な部下の指導について考えます。
ダニング・クルーガー効果
能力や経験値の低い人が自分の能力を過大評価してしまうことがあります。この認知バイアスをダニング・クルーガー効果といいます。自分自身を客観視出来ない故に、認知の歪みが生じます。こういう部下を持つと上司は厄介です。コミュニケーションが噛み合わないですし、人事評価は荒れます。また、ダニング・クルーガー効果が高い人は、責任を他責に推しづけがちです。周囲のせい、環境のせいにもしがちです。
インポスター症候群
過大評価があれば、過小評価してしまう人もいます。能力があるのに、「偶然だから」「ラッキーだったから」とこちらも、自分を客観視できない状態に落ち入ります。過大評価も過小評価も、その人の成長にはマイナスに作用します。成長には経験から学ぶ必要がありますが、客観視できないと、そもそも自分の成長に適した経験かズレてしまいます。また、他者からのフィードバックを素直に受け入れなくなります。
共に見ながらフィードバックする
過大評価、過小評価しがちな部下に対しては、根気よくフィードバックする他ありません。根気よくフィードバックする他ありません。フィードバックしても行動変容に繋がらないこともあります。教える内容にもよりますが、技能やスキルなどは、それらを利用する場面を映像で録画することがお勧めです。客観的映像を共に見ることで、他責に出来なくなります。