クマ坊の日記

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【マネジメント】リモートワークのフィードバックは不意打ちと時間差が効果的

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我が社ではリモートワークが遂に3年目に突入しました。コロナ前からコンサルタント職はリモートワークでしたが、今やほとんどの職種がリモートワークです。今日はリモートワーク下のマネジメントについて考えてみたいと思います。

相手が見えない不安

リモートワークでメンバーも上司も不安に感じていることは、相手が見えないこと。相手から見られないことです。部下の立場からすれば、仕事さぼっているように上司から見られているのではないか?自分は成長できているのだろうか?ひいては自分が望むような人事評価を貰えないのではないか?と不安を感じています。特に管理職が注意すべきは、コロナ下で入社してきた新入社員です。彼ら彼女らは職場の人間関係を築ききれない前に、リモートワークに突入しています。そのため、不安感は入社からあまり変わっていないかもしれません。

 

上司の言葉が道標になる

リモートワーク前は、上司や先輩から直接指導を受ける他に、職場で働いているだけで多くの学習をしていました。何かと言うと、上司が自分以外のメンバーを褒めたり、叱ったりする場面を見たり、間接的に他のメンバーの仕事ぶりと周囲の評価を見聞きすることで、自然と職場で求められる期待水準や行動を身につけます。リモートワークでは、他のメンバーの仕事ぶりは見れません。手がかりになるのは上司の言葉だけになります。上司からのフィードバックが道標になるわけです。

 

定期的な面談機会を設ける

だから、リモートワークを進める職場では、定期的な面談機会を設けることが大切になります。少なくとも、週1では部下の話を聴く機会は設けたいところです。また、面談以外にもできることはあります。メールやチャットに対しては、できるだけ速くレスポンスする。資料や企画書を受け取ったら、感謝の言葉とあわせて、目を通した感想をフィードバックするなど、マメな対応がリアルよりも求められます。「私はあなたなことを見てますよ」メッセージを発信するわけです。

 

不意打ちフィードバック、時間差フィードバック

リモートワークでは上司からのフィードバックが重要になることは前述した通りです。もう一つ付け加えるとしたら、タイミングも工夫されるといいです。「不意を撃つ」「時間差」です。面談時にフィードバックするのは当たり前の話です。世の中には、当たり前も出来ない管理職が多いですが💦 さらに効果的にフィードバックするには、「不意打ち」と「時間差」が有効です。「不意打ち」とは、リモートワークの打ち合わせ前後の雑談時間を使うやり方です。例えば、メンバーがメールで資料や企画書を上司に報告したとします。前述したように、メールでフィードバックするのは当然ですが、リモート会議が始まる前の空き時間にメンバーに直接フィードバックすると効果的です。部下も急に言われると嬉しいです。そのためには、リモート会議が始まる前に、余裕を持って入室しておく必要があります。「時間差」は、直接本人にフィードバックするだけでなく、他のメンバーに「この前、Aが報告してくれた企画書アイデアが秀逸だったんだよね」と話をしておきます。特におしゃべり大好きなメンバーに。すると、時間差ですが本人にもフィードバックされます。

リモートワークは相手から自分が見えないことを意識して、どのように真意を相手に伝えるかを工夫することが、管理職には期待されます。