職場の会議と聞くと皆さんはどんなイメージを持つでしょうか。社内の偉い人の話を一方的に聞かされる会議。そもそも何のために呼ばれたか分からない会議。話し合いというより連絡共有の会議。声の大きい人の意見が通りがちな会議。。。どちらかというと、ネガティブな印象を伺うことが多いです。今日は職場の会議について考えてみます。
話し合いの仕方を学んでこなかった
日本人は小さい頃から、良い話し合いの経験が少ないように思います。学校の学級会のイメージはいつも多数決です。良質な話し合いの経験を持っている大人は意外に少ないのが実際です。企業で働き始めると、会議に参加する機会は増えますが、どの会議でも数字にまつわる議題が多いかもしれません。昔はそれで良かったのですが、現在は違います。働く人々の価値観は多様化し、プロジェクト仕事も増えています。経営からは新価値の創造を期待されています。正解がない世界なので、みんなで話し合って知恵を持ち寄って解決していかなければなりません。話し合いのスキルはますます重要なスキルになっています。
会議の準備を怠らない
当たり前ですが、何の目的で会議を開催するのかは非常に大切です。意思決定なのか、アイデア出しなのか、議論する場なのか、問題の洗い出しなのか。目的によって会議に招集するメンバーも変わってきます。その問題をどうにかしたいと考えてるメンバーを集めるのが理想です。どんな場所で、どんな進め方で会議を運営するかも想定しておいたほうがいいでしょう。私たちは良い話し合いの経験値が少ないのですから、会議の主催者は、その分しっかり準備しておくことが肝要です。
解像度が上がる問いの立て方
準備の中でもとりわけ重要なのは問いの立て方です。最も最悪な問いは「何でもいいから自由に話し合いましょう」です。会議の主催者としては、自由闊達な意見交換の場を望んでの発言でも、受けてとしては、「何を話していいか分からない」戸惑うのが自然です。では良い問いとは何かというと、聞き手の解像度が上がるような問いになります。
- 職場の中で気になったことはありますか?
- 昨年1年間で、職場の中で気になった出来事を3つあげてください
1と2を比べるとと、2の問いの方が答えやすく感じませんか?問いに数を入れて限定するだけでだいぶ変わるものです。他にも、
- 昨年1年間で良い意味で最も驚いたことを一つと、逆に最も残念な意味で驚きいたことを一つ教えてください。
抽象度の高い問いではなく、少し具体的な問いかけにすることで人は話し合いをしやすくなります。