クマ坊の日記

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【マネジメント】目標は立てるより、握り続けることが大事

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この時期、来年度の事業計画や部門方針を策定している管理職は多いかと思います。目標もその一つです。全ての組織は目標を立てますが、最後まで目標にコミットメントできる職場、立てた瞬間から忘すれさられる目標もあります。今日は職場のマネジメントする上で、目標をどのように扱うかを考えます。

目標は忘れる

チームワークの条件でもお伝えしましたが、目標を設定することはチームワークにおいて重要な要素です。どんか会社や職場でも目標を必ず立てます。子ども達の部活動やクラブ活動でも、期初に目標は立てるのがあたり前です。しかし、多くの場合、目標立てた時点で満足してしまい、立てた瞬間に忘れ去られるのが目標だったりします。

個人に置き換えて考えるとよく分かります。私は、年初に今年やりたいこと100リストを作りました。たまにブログを見返さないとどんな目標立てていたかも忘れます。まあ、この場合、やりたいことリストなのでちょっと目標とは性格が異なるかもしれませんが。職場の目標も管理職は本人の仕事に直結するので忘れることはないでしょうが、メンバーの立場からすると秒で忘れます。別にメンバーが不真面目なわけではなく、環境や条件が変化する現場に身を置いていれば、目の前の仕事に意識が集中するので当然です。

握り続ける

職場の目標は忘れられるのが普通な訳ですから、そうならない工夫が必要です。一言で申し上げれば、「目標を握り続ける」工夫です。職場の会議やOne on Oneのミーティング等で、常に目指すゴールや状態は何かを確認しあう時間が必要です。ここは質より量が大切です。ただ、毎回、目標を繰り返し確認しているだけでは飽きますから、目標とメンバーの仕事を連鎖させなくてはいけません。目標の連鎖といいます。そして、目標と連鎖したタスクを設定して、仮説検証を繰り返すことです。ここで一つ留意すべきは、タスクを設定すること自体がが難しい時代だということです。これをやれば、目標を達成できるというシンプルなタスクは、職場にはもう残っていないように思います。複雑に絡まりあった問題を、ああでもないこうでもないと試行錯誤しながら手をつけていく。仮説検証の過程でメンバーは創意工夫を行い、結果として職場の目標にもコミットメントしていく状態になります。

すり合わせる

目標を職場のメンバーと握り続け、目標と連作したタスクを仮説検証されている環境を整えるだけでも、かなり職場マネジメントは活性化できていると思います。最後に必要なのがコミュニケーションを通じて、職場内で知識、理解、認識をすり合わせていくと、活動にドライブがかかります。今、流行りの言葉だと心理的安全性です。スパイシーなことも含めて互いが意見を言い合うことで、目標を本気で追いかける集団となります。我慢強く、粘り強く働きかけた先だけに、目標に全員がコミットメントする職場が誕生するのだと思います。