クマ坊の日記

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【マネジメント】チームワークを阻む5つの壁

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昨日は職場でも話題の中心は、WBCの日本優勝についてでした。ドラマのようなストーリーで感動しました。監督、コーチ、選手、スタッフ、側から見ていても素晴らしいチームだなと思います。その一方、多くの企業、多くの職場では本物のチームワークは実現しにくいものです。今日もチームワークについて考えてみたいと思います。

チームワークが機能しない五つの理由

  1. メンバー間の信頼の欠如
  2. 衝突への恐怖
  3. 責任感の不足
  4. 説明責任の回避
  5. 結果への無関心

一つひとつ見ていきましょう。まずはチームのメンバー間の信頼の欠如です。これはチーム内で自分の弱みや間違いを見せようとしない、むしろ隠そうとすることが起因しています。ビジネスパーソンには人事評価が必ずついて回ります。多くの日本企業の評価は減点方式です。また、日本人の気質なのか、出来ている点よりも、出来ていない点に視点がいきがちです。そんな背景もあり、自分の弱みはあまり表には出したくなくなり、チーム内で信頼の基盤を構築するのを難しくしてしまいます。信頼が築けなければ、チーム内での衝突は回避しようとします。どこから弾が飛んでくるか分からない職場で、オープンな議論はできません。会議も表層的な議論に終わり、意思決定したことに対しても本気で責任感を持ってやりきろうとは思えなくなります。仕事にコミットメントできないから、方針も計画もふわっとしたものになりがちです。説明責任よりも周囲から詰められないよう回避の算段を先に考えるようになります。周囲のメンバーもその事を理解しているし、逆に自分の仕事に説明責任を求められても困るので、おかしいと思いつつも口を黙ます。最終的には結果についても無関心になり、個人のニーズ(評価、キャリア開発、自尊心など)を優先するようになり、チームや職場は崩壊していきます。

全ては信頼から始まる

幼稚園や小学校で教わる話ですが、チームワークの基盤は信頼です。職場でチームワークを生み出す為には、職場の長である管理職の役割が大きくなります。リーダーシップ理論上は、階層に関係なくメンバー一人ひとりがリーダーシップを発揮している状態が望ましいのですが、そんな職場なら初めからチームワークも良好なはずです。そうでない職場であれば、初めの一歩を踏み出す管理職の行動しだいです。管理職の能力に関係なく、明日からすぐに出来ることとしてお勧めなのは、

  1. 笑顔
  2. 自分から声がけ
  3. 人の話を最後まで聴く
  4. 感謝の言葉
  5. プライベートについて語る

すぐ出来るのは笑顔。表情、雰囲気って大事です。もう一つすぐ出来る事として、自分から挨拶など声がけする。次は習慣化するのに時間がかかるかもしれませんが、メンバーの話を最後まで聴く。メンバーが自分の話を良く聴いてくれると感じられるレベルで聞いてください。対面であれば、しっかりカラダの向きを相手に向けて、作業は中断して、100%聴く体勢をするだけでも相手に与える印象は異なります。我が社の管理職の多くは、メンバーから報告や相談を受ける際に、自分の席から立ち上がって話を聞くことが多いです。私たちは無意識にそのような姿勢を取るのですが、転職でやってきたメンバーは、上司がイチイチ席から立ち上がって、話を聴くことに驚くことが多いです。そして、感謝の言葉は出し惜しみしない。仕事だから当たり前だと思わない。あと、これは人によっては勇気がいるかもしれませんが、たまには自分のプライベートについて話せるといいでしょう。上司ではなく、1人の人間としての側面を知ってもらうことで、親近感が湧くこともあります。自慢話よりも失敗談とか話せると打ち解けますね。小さな行動の積み重ねが信頼構築の基盤となります。