クマ坊の日記

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【マネジメント】組織風土に影響を与える五つの要素

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仕事柄、多くの企業にお邪魔する機会が多いです。同じ業界でも組織風土は驚くほど異なります。しかし、この組織風土とは一体何でしょうか?どのように組織風土は形成されるのでしょうか?その辺りを今日は考えてみたいと思います。

 

組織風土とは

一言で申し上げれば「組織のメンバー間で共有されている価値観、考え方、規範」を指します。組織においては意思決定の判断基準になったり、メンバーのモチベーションの源泉になったりしています。組織やそこで働くメンバーの成功体験、行動、考え方が蓄積されて組織風土は形成されます。だから、変えるのは難しいし、変革には時間がかかるとされています。

 

組織風土に影響を与える五つの要素

組織風土の形成に影響を及ぼす要素は下記の五つと言われています。

  1. 制度
  2. 儀式
  3. シンボル
  4. 言葉
  5. 公式リーダー

制度とは、人事評価制度をはじめとした各種の制度です。ボランティア休暇とか、副業承認とか。制度は働く社員に対して、会社が求めている働き方、成果の上げ方をダイレクトに示すものです。特に人事評価制度は影響が大きいです。減点主義な評価を行なっている企業で、チャレンジとかイノベーションを推奨されても難しくなるのは仕方ありません。儀式は、職場の会議や飲み会などのイベントです。朝礼とかも含まれます。これらのイベントや慣習は、社員に風土を認識させるために重要な役割を果たします。例えば、職場の飲み会でも、毎回同じような店、メンバー、同じような話題を話ているようでは「これからは職場の多様性が必要」と言われても、メンバーは誰も信じません。シンボルは物理的環境です。代表的なのはオフィスレイアウト。昔の職場は、冒頭の写真のようにアイランド型の配置でした。上司が全員を見渡せるような形です。誰がこの職場のボスかを表しています。我が社も一昔前前はこんなレイアウトでした。現在はフリーアドレスです。誰が何処に座っているか見つけるのに苦労しますが、誰もがイコールパートナーですし、若手も上司や先輩に昔よりは声がけしやすい職場になりました。言葉は職場特有の言葉や職場で大切にされていたり、頻繁に使われる言葉です。普段、使っている言葉の影響力は強力です。最後が公式リーダー。職場の管理職や経営者ですね。彼ら彼女やらの行動を周囲はよく観察しています。口では自由闊達を希望しながら、意思決定はワンマンだったりしたら、周囲のメンバーは迂闊に発言はできないと認知しますよね。

これら五つの影響力を理解しつつ、日々コツコツと積み上げることで組織風土は形成されます。だからこそ、その組織の強みにもなるし、強固なゆえに変えるのも難しいというわけです。