クマ坊の日記

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【人材育成】人はいくつにもなっても成長できるが、全く変わらない人もいる

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私の生業は企業の人材育成の支援です。分かりやすい所で言えば、新任管理職研修や新人研修を支援をします。マネジメントコンサルタントの心構えは、人はいくつになっても成長できる。受講者には性善説で接するです。ただし、何事にも例外があります。今日は変われない人の特徴を考えてみたいと思います。

 

 

変えられるもの、変えられないもの

私はビジネスパーソンが成長するのを手助けする事はできますが、直接的に介入できるわけではありません。他人と過去は変えられません。一方、間近で人が短期間で成長していく場面にも何度も遭遇しています。自分と未来は変えられると信じています。

ただし、例外は何事にもあるものです。成長出来ない人は、大きく3パターンあると感じています。

  1. 自分は優秀だと思い込んでいる
  2. 物事を他責で捉える
  3. 他者と繋がれない

 

自分は優秀だと思い込んでいる

自分は他者より優れていると思い込んでいる人は、成長することはできません。スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック教授はグロースマインドセットという考え方を提唱しています。マインドセットとは、その人が持っている物事の見方、考え方を指します。グロースは成長するを意味しますから、グロースマインドセットは「能力は努力によって変えられる」と言う考え方です。一方、成長できない人は、「能力は固定的で変わらない」という考え方です。自分は優秀だと思い込んでいる人は、生まれつき優秀だと証明したい、自分の能力の低さを露呈したくない、だから新しい事には挑戦せず、できるだけ回避しようとします。責任を取らない管理職や厄介な仕事を回避する人なんかですね。減点主義の人事評価をする会社では、よく見かける人たちです。こういう人が上司だと、部下を見る際も、この部下は優秀、あの部下は優秀でないとレッテルを貼りがちなので苦労します。

  

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物事を他責で捉える

悪いのは自分ではなく、自分の周囲の人々や環境のせいにする。つまり、他人の責任にするから他責と言うのですが、このような考え方を持つ人も変われません。会社や上司の不平不満ばかり言っている人は要注意です。他責の考え方が全て悪いわけではありません。全てを自責で捉えてしまうと、精神的な負担で推しつぶされてしまいますから。だから全てを自責で考えろと言う聖人君子のようなことは言いません。でも、他責だけで終わらせてしまっては一時的にストレスは解消だけに終わってしまいます。自分自身の人生をより豊にするためには、厳しい状況に置かれた時でも自責で考えることを放棄しないことが必要なんだと思います。酷い上司の下で仕事することになったら、反面教師にするぐらいの考え方も持ち合わすことです。

 

他者と繋がれない

これは比較的、若手のビジネスパーソンに見られる特徴です。他者と関係性を作れない人は、成長が鈍化、または停滞してしまいます。何故なら、周囲からフィードバックを得ることが出来ないからです。歳が離れている人とコミュニケーションを取る事は、自分の成長において極めて重要な要素である事を忘れてはいけません。

もっとも、今はコロナでリモートワークが続く新入社員や若手社員も多くいます。リモートワークで物理的に職場の先輩や上司と物理的に繋がれない人も多いですよね。成長実感が感じられず不安ばかり募っているのではないでしょうか。まずは、リモートでの打ち合わせの際に少し早めに入室して、先輩社員と雑談するとかから始めるといいと思います。