クマ坊の日記

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【ビジネススキル】職場の問題解決を見極める

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今日は職場の問題解決に関する内容です。職場で問題が起きれば解決策を求められます。教科書的には何故を最低5回は繰り返して、問題の真因を探し出せなんて言われます。そんな風に対策案を描いても、解決に至らないこともあるかと思います。そんな時は問題の捉え方が間違えていることが多いです。では、詳しく考えていきましょう。

 

 

人は不合理な生き物

職場の問題が設備などモノに関する内容であれば、何故を5回繰り返したり、ロジックツリーで問題を細分化して捉えれば解決に至ります。でも、扱う問題に人が絡んでくると解決は難しくなります。人は感情の生き物ですし、一人ひとり異なった価値観や背景を抱えているからです。側から見れば「なんでそんなことするの?」「なんでそっちを選択する?」なんて事は日常茶飯事なわけです。個人でもそんな不合理な選択はしますよね。食べたら太るって分かっていても、やめられない止まらないのがカッパえびせんなわけです💦

 

問題には2種類ある

「技術的な問題」と「適応課題」です。以前ご紹介したことがあるアダプティブ・リーダーシップのロナルド・ハイフェッツ教授が唱える考え方です。日本では、「白熱のリーダーシップ」と言う番組の方が有名かと思います。「技術的な問題」は既存の方法で解決できる問題です。一方、後者は既存の方法で解決できない複雑で困難な問題を指します。

例えば職場で営業ノウハウの共有をするという問題であれば、クラウド上にデータを共有すると言う事を知っていれば解決するわけです。これは技術的問題として捉えた場合ですね。同じ営業ノウハウの共有でも、営業が個人のノウハウを出したがらないにフォーカスすると「適応課題」になるわけです。適応課題を技術的な問題として捉えてしまうと、一見正しく見えても一向に解決できない事態に落ち入ります。営業ノウハウの共有の例で言えば、システム上はノウハウが貯まるサービスを準備しても、全く使われないということになります。

 

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結局、話し合うしか解決策はない

この適応課題という奴は、なかなか正体を見せてくれません。何故なら、人それぞれの頭の中、心の奥にしまわれているものだからです。見えないものを、見えるようにするためには相手が考えていることを受け止めなければ、始まりません。結局、話し合う他ないんですか、此れがまた難しい。大抵は自分の「尺度」で話してしまうから。相手との間に「仕事」が介在すると、人は相手のことを「仕事を達成するための手段」として認識してしまうからです。仕事で成果を上げる人ほど、その傾向があるように見えます。昭和、平成はそれでも通用しましたが、さすがに令和の時代は厳しい。生産的な話し合いができる人材はこれからますます重宝がられる時代になるのは間違いなさそうです。