クマ坊の日記

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【マネジメント】儲からない事業のマネジメント

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お久しぶりです。クマ坊です。この1ヶ月、厄介な仕事に振り回されています。今日はその話です。

 

 

厄介な仕事

今年度からある新規事業も担当することになりました。ただでさえコロナで本業が大変なので固辞し続けていたのですが、上から頼み込まれて兼務することになりました。新規事業と書いていますが、ビジネスモデルとしては昔からあるものです。我が社では新規と言うだけです。正確に言うと我が社でも20年前には実施していました。しかし、利益率があまりに低いので撤退した経緯があります。そんな筋の悪い仕事が何故ゾンビのように復活したかというと、会長の鶴の一言でした。鶴の一言はどの会社でも、あるあるですよね💦 みんな筋が悪いと思いつつも、決定的に悪い事業ではないのでなんとなく承認されてしまった計画でした。コロナ前に立ち上がった事業なので、財務的にも余裕があったんですね。

 

反対する理由はないが、美味い話も信じない

この新規事業の担当者のSさんは、本部長経験の持ち主でした。本部長になるだけあってコンセプチュアルな側面に強みがありました。ロジカルに考えれる力ですね。その一方でヒューマンスキルは絶望的でした。一言で言えば、上には従順に下には厳しくでした。担当する際に私が上長から言われたのはSさんは経験があるので、クマ坊さんがきっちりマネジメントする必要はない。ただ、販売に関してはクマ坊が持つリソースで支援してあげて欲しいでした。Sさんからも、迷惑はかけないので基本任せて欲しいと要望されました。そんな上手い話はないだろうと内心思いつつも、反対する理由もないので、私も同意しました。

 

儲からない事業

とは言え、担当になるという事は結果責任は問われるわけです。幸い売上目標に関しては、ストレッチが必要ですが不可能な数字ではありませんでした。最もコロナの前の見立てですが。それより気になったのは、利益率の低さです。ニーズ自体はあるのですが、いかんせん儲からない仕事です。ビジネスとして成立させるためには損益分岐点を下げるのは明確でした。そのためには、作業を標準化しITに置き換えることが最善のように見えました。

 

私の企みと茨の道

幸い社内の別プロジェクトでDXを扱うものがありました。私が兼務することになった新規事業ともシナジーも見込めそうです。そこで、最終的には、そのDXのプロジェクトと合流させることを目指しました。DXプロジェクトの責任者と話をした所、総論では合意できました。しかし、一つだけクリアすべきハードルがあります。それは新規事業自体が財務的に足を引っ張らないことです。いくらシナジーが見込めても、誰もが進んで負債を抱えこみたくありませんから。まずは、今年度の目標をクリアするのが条件となりました。茨の道の始まりでした。