クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【人材育成】新規事業開発で重宝する人材

f:id:kumabou2016:20221213230837j:image

今年は通常のマネジメントとは別に、新規事業開発を兼務していました。まだまだSEED期の域は越えてはいませんが、とりあえず最低限の役割を果たせて安堵しています。今日は新規事業開発に携わってみて、改めて感じた、求められる人材について考えてみたいと思います。

心身共にタフである人

大企業で新規事業開発に携わるのと、スタートアップ企業で新規事業を携わるのでは、最初のモチベーションが異なります。前者は思いがけずのケースが多いのではないでしょうか。以前、書いたように私自身は、社命によって新規事業開発を担当することになりました。新事業の意義とか、自分の中での意味づけを見出すのに時間がかかりました。また、スタートしてからも上手くいかないことの方が多いです。心身共にタフというのは、新規事業開発においては必要な要件だと思います。

実行力がある人

新規事業開発は時間との戦いです。企業内で新規事業開発を担当する際に与えられる時間は一年から一年半ぐらいだと思います。何年も何十年も待ってくれたらいいのですが。話が脱線しますが、大きく育つ新事業は長い時間が必要だと思います。Honda Jetしかり、東レ炭素繊維しかり。ただ、多くの経営者はそこまで時間を与えてくれません。経営者自身がマーケットからクォーターでの成果を期待されているわけですから。スピードは生命線であり、目の前の問題を即座に解決していく実行力は重要な素養です。

異分野に橋をかけれる人

イノベーションは知の新結合です。異分野の人と繋がり、信頼という橋をかけれることも重要です。社内の肩書きとか関係なく、ひとりの人間として他者に向き合い飛び込んでいける人です。社内の中核にいればいるほど、その会社や業界にどっぷり染まるので、異分野に越境できる人は貴重な存在です。

勉強が好きな人

好奇心旺盛で、知識と教養を貪欲に吸収できる人です。こういう人は、自分が何を知らないのかを理解できています。教養の厚みが未知の領域に飛び出す時に役に立ちます。普段から沢山の本を読み、勉強会やセミナーに参加し、様々な分野の有識者と対話するのが楽しい人って強いです。

1人でこれらの素養を全て兼ね備えている人は稀ですから、それぞれの素養を持っているメンバーを組み合わせてチームを作ることに意味があるわけです。