クマ坊の日記

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【リーダーシップ】ザックリとリーダーシップ研究の理論を解説してみる

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コロナの時代は前例がない事態に直面するので、リーダーシップに注目が注がれます。マスコミがよく各国のリーダーのリーダーシップを比較したりしていますよね。本ブログでもリーダーシップ理論に関しては今までも数多くご紹介してきました。リーダーシップは100人専門家がいれば100通りの理論があるほどの広がりがある領域です。人やその時々の構成メンバーやシチュエーションによって全ての理論が正解でもあり、不正解でもあると言う事です。大切なのは、数多くのリーダーシップの引き出しを持っておく事だと私は考えます。そこで、本日はかなり乱暴ですが、ざっくりとリーダーシップ理論について説明したいと思います。

 

リーダーシップは生まれつきだー!理論

リーダー論が論じられたのは歴史を紐解くと紀元前からになります。古代ギリシャの哲学者のプラトンは、最も物事を知り、知恵のある哲学者こせが王になるべきなんだ!と主張しました。哲人王と言うのですが。でも、誰もが哲学学べば哲人王になれるわけではない。哲学を学ぶ前に数学や体育、音楽などの基礎科目を習得し、それらを鍛える過程で自分の考えや感情をコントロールできるようになり、さらに清貧な徳を身につけた人物が哲学を習得する事でリーダーになるんだと考えました。私が好きな孔子は、「論語」の中で生まれながらに徳を備えた人物が理想の君主になりうると唱えました。まあでも、19世紀までは各人が主張する持論の域はでませんでした。20世紀に入るとリーダーシップの研究に心理学者が参入してきます。知能検査やインタビューを通じて、優れたリーダーの共通性を探りましたが、バラバラすぎて形になりませんでした💦1950年頃から優れたリーダーの特性の研究は廃れていきました。。。

 

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リーダーシップは行動だー!理論

次に着目されたのは、リーダーの行動です。ここで有名なのは、アイオワ研究と呼ばれる実験です。ちなみにアイオワ大学で実施されたのでこのネーミングになります。この実験では、リーダーシップのスタイルを「専制型」「民主型」「放任型」の3つに分類し比較検討しました。当時は、リーダーシップを生まれ持った特性ではなく行動スタイルの違いだと主張した事で研究者達に大きな影響を与えることになります。しかし、その後の実験では、3つのスタイルの実験結果もバラバラとなったためスタイルだけでリーダーシップを語るのは厳しいという見解に落ちつきました。スタイルだけではなく、リーダーの行動がどんな機能を果たしていたかまで観察しなくてはいけないという論点に変化していきます。結論を申し上げるとリーダーは「仕事の側面」と「人の側面」の両方に働きかけないとリーダーシップが発揮でかないという事がわかってきます。その過程で現れたのが、マネジリアル・グリッド理論や日本の三隅教授が発明したPM理論になります。しかし、この理論でも説明できないことが存在していました。仕事と人の両面で優れていたリーダーが異動でポジションが変わると、途端にリーダーシップを発揮できなくなる人もいるぞ?これは何なんだ?という疑問です。かくして研究者達の関心はリーダーを取り巻く状況に移っていくこととなります。

 

今日はこの変で。