今日も新規事業の立ち上げ方について考えていきます。前回は筋の良い事業アイデアを検討する際に留意するポイントについて書いてきました。今日は事業アイデアを収束していく時のポイントについて書いていきます。
事業アイデアを評価する
いくつか事業アイデアを出した後は、そのアイデアを評価しなくてはいけません。評価するには何か基準がないと評価しようがありませんね。評価項目は以下の8項目がオススメです。
- 取り組む意義
- 市場の魅力度
- 自社の優位性
- 競合状況
- 収益性
- 新規性
- 実現度
- 熱意
これらを5段階で評価します。最も高い評価が5。平均的であれば3。いけていないのが1です。あえて数字することで、メンバーと議論がしやすくなります。ここで勘違いしていけないのは、高い点数が必ずしも良い事業アイデアではないという点です。前回の記事で書いた通り、みんながいいなと思うアイデアは凡庸の域をでないことが多いからです。8項目の中で最も大切なのは熱意です。「これだけロジカルに考えろと言ってきて最後は熱意かよ!」と突っ込まれると思いますが💦。やっぱりどこかクレージーな熱意が人の心を動かし、大きな成功につながるように私は思います。
偶然の出会いに期待する
ある程度、事業アイデアが出てきたら、とにかく周囲に助言を求めましょう。ターゲットになるであろう顧客、社内の上司、関係他部門。多くの人々から話を聞くことで、自分たちが気づいていなかった視点を獲得したり、そのテーマについて詳しい人を紹介してもらったり、一緒に事業を進めてくれるパートナーが見つかったりします。世の東西を問わず、優れた新規事業は偶然の出会いに彩られています。セレンディプティという単語もメジャーになりました。
今日の講義はここまで。