クマ坊の日記

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【ビジネススキル】新規事業の立ち上げを命じられたら考えること

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週末も我が家は巣篭もりしていました。窓から空を見ると、普段より空が澄んで見えます。車の交通量が減っているからですかね。さて、今週は新規事業立ち上げに関するノウハウを記事にしてみたいと思います。

 

新規事業の進め方がまず分からない

企業勤めの人が、いきなり社名で新規事業を担当してくれと言われても困ってしまいます。新規事業がやりたくて、その会社に就職しているわけではないのですから。でも一旦社命が下りれば、任務を遂行しなければなりません。全てが初めての経験ですから、試行錯誤は当たり前です。当然、プロセスに無駄が多くなり、事業立ち上げために時間がかかりすぎたり、過剰な投資をしたりしてしまいます。それだけ労を費やしても上手くいくわけがなく、担当者は神経をすり減らし、気力を奪っていきます。だから、新規事業の基本的な進め方を知っていることは、とても意味があります。

 

新規事業を立ち上げるまでのプロセスは、かなり乱暴にプロセスを説明すると4つのフェーズに分かれます。

 

  1. 事業を構想する
  2. ビジネスモデルを設計する
  3. 事業計画書にまとめる
  4. 投資の意思決定を行う

事業を構想する

そもそも事業を構想する前提で知っておくべきことがあります。事業を考える時に大事なことはポジショニングです。では新規事業を考える際のポジショニングにはどっち方面を目指すのでしょうか?方面としてはざっくり3つです。

  • 周辺事業を拡大した新規事業
  • エリアを拡大した新規事業
  • 多角化を狙った新規事業

 

周辺事業を拡大した新規事業とは既存の市場・顧客に対して、新規の製品・サービスを展開するものです。エリアの拡大は新規の市場・顧客に対して、既存の製品・サービスを提供するものです。どちらも、既存企業が新規事業を立ち上げる際の王道のアプローチです。一番、難易度が高いのは多角化を狙った新規事業です。新規の市場・顧客に対して新規の製品・サービスを展開していきます。最近だと富士フィルムが成功例としては有名ですね。

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スタートアップの企業は、初めからここを狙ってきます。まあ、既存顧客も既存製品もないわけですから全く同義ではないのですが、まだ世の中に存在しないゼロから事業を立ち上げることを目指します。

 

筋のいいテーマを見つけられるかが重要

事業テーマの選び方はとても重要です。「筋のいいテーマ」を選ばなければ、その後にいかに頑張っても挽回することは難しいからです。だから事業を構想することには時間をしっかりかけなければなりません。事業を考える際には3つルートで考えます。ニーズ、シーズ、アイデアです。教科書的には「ニーズをまず探せ!」なんですが、結構、既存企業ではシーズからスタートすることがあります。こんな技術(シーズ)があるんだけど?が出発点だったりします。シーズからスタートする場合は、ニーズを探し出し、一捻りするアイデアが大切になります。ニーズが明らかな場合は、実現するための技術とアイデアが。アイデアから出発する場合は、ニーズとシーズを探し出す必要があります。

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 時間軸も大切

事業テーマを選定する際は、どの時点で実現を目指すかも検討することが必要です。3年後なのか、5年後なのか。個人的には大きく成功する新規事業は長く時間をかけたものです。でも、そんな腰が据わった経営者は、今の時代は少数派ですよね。この時間が大切なのは経営からリソースを獲得するためにも、メンバーのコミットメントも引き出すためにも、何より時間によって取りうる戦略の幅が決まってきます。短期であれば既存リソースを使い倒さないといけませんし、中期であれば未知のリソースへチャレンジすることも可能となりますから。