クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【人材育成】危機が人を育てる

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やっと緊急事態宣言が出てくれました。これで錦の御旗が立ったわけで、だいぶ活動がしやすくなりました。コロナウィルスの拡散を防ぐ、社員を含めたステークホルダーの安全が保たれますから。勿論、事業をいかに継続していく戦いは続きます。まあ、設備投資がほとんどいらないビジネスモデルですから健康であればなんとでもなるでしょう💦 コロナのせいで、ロクでもない事態に見舞われているわけですが、人を育てる意味では良い機会になるかもしれません。

 

 

一皮剥ける経験

人の成長は経験が7割の影響を与えるなんて言われています。日本の組織行動論の第一人者である神戸大学の金井教授は日本企業のエグゼクティブにインタビューを行いました。その結果、優秀なリーダーは一皮剥ける経験をしていて、その経験を通して「リーダーとしての持論」を獲得していると言います。これには私も同感です。自分自身の経験と照らし合わせてみても。つい最近も、コロナウィルスの困難な影響が一皮剥けるきっかけになっている場面に遭遇しました。

仕事で「一皮むける」 (光文社新書)

仕事で「一皮むける」 (光文社新書)

  • 作者:金井 壽宏
  • 発売日: 2002/11/15
  • メディア: 新書
 

 

後輩のA君

A君は私の後輩です。今年から部門の責任者になりました。A君は若い頃から優秀でした。優秀な上で人柄もいい奴です。困難な事が起きても絶えず穏やかで、困難を乗り越えるためにハードワークもできる人間です。そんなA君でも新しい役割である部門責任者になってからは苦労していました。担当する領域も、部下の人数も課長時代よりも格段に増えたわけで、適応に四苦八苦していました。私はたまに相談相手になっていました。コロナウィルスが発生してから、A君の部門も大変な状況に落ち入りました。未知の領域だから混乱して当然です。部門長会議で状況を共有した際、私はA君の対応に少し抜け漏れがあるように感じました。ただ、その時は私自身も必死だったので、詳しく話す機会がありませんでした。1か月たってA君と話す機会ができました。すると、1か月前に杞憂していた事は全て解消されていました。その様子を見て、この1か月で彼が凄く成長したように感じました。この1か月ほとんど寝ずに仕事していたようです💦 そんな彼がとても印象的な事を話していました。「TVのニュースで、あるバス会社の社長インタビューを見たんです。コロナウィルスの影響で経営が悪化して、従業員を解雇しなくてはいけなくなった映像でした。とてもインパクトがあって自分が担当する部門でも起こりうるかもしれないと思いました。怖くなりました。。。」

 

逃げないこと

その話を聞いてA君が急成長した理由がなんとなく分かりました。コロナウィルスの危機的状況から逃げずに立ち向かっている事が、彼を急激に成長させているように私には映りました。ニュースを見て自分事に置き換えれる感性も素晴らしいと思いました。この危機的状況は早く終わって欲しいですが、この危機が終わった時に日本中で多くの人々が成長しているのではないかと思います。私もこの騒動が終わったらA君とお酒でも飲みながら語り合いたいと思います。