9月ももうすぐ終わってしまいますね。月日が経つのはあっという間ですね。さて、今日は管理職が部下に仕事をアサインする時の一言について考えてみます。
仕事にどのような意味づけをするか
上司が部下に仕事をアサインするのは、職場の日常風景です。メンバーが固定化されている職場の管理職は、特段アサインの指示もしていないかもしれません💦 平均的な管理職であれば、部下の動機づけを考えて「この仕事は我が社の重点製品だから力を入れてください」とか、「会社の業績を牽引するこの部門の仕事は重要だから頑張っていこう!」とか、「この取り組みは、部門改革の一環だから成功させよう!」とか一言添えると思います。一言添えるだけでも立派なのですが。。。
部下育成の観点からすると勿体無いなと感じます。どうせ仕事をアサインするのであれば、会社や組織における意味だけでなく、本人の成長との関係性も説明できると完璧です。例えば、「この仕事は君が将来希望している部署で求められている企画力を伸ばすには良い機会だと思う。少し負荷がかかると思うがチャレンジしてやってみないか?」とか。誰もが最も関心があるのは自分の事です。部下は上司が自分の成長と紐づけて仕事のアサインを語ってくれたら嬉しいですよね。全ての仕事でこんな意味の紐付けはできませんが、毎年一つか二つは部下の成長を考えて、仕事をアサインすべきです。上司的には部下に毎年同じ仕事させた方が、管理の側面では楽なんでしょうが。管理職としては、存在価値がありません。
社会との繋がりを語る
これはかなり照れ臭いですが、我々の仕事が社会にとってどんなに役立つことかを伝えることも重要です。私がその事を実感したのは、死体安置所で働いた経験がある友人との会話でした。彼は学生時代に死体安置所でアルバイトをしていました。最初は時給の高さと、怖いもの見たさで応募したそうです。ただ、実際働いてみると大変なわけです。身寄りのない孤独死で、何日も放置されてきたような死体も運ばれてくるそうです。ある日、いつものようにご遺体をデッキブラシで洗っていると、ご遺体の顔から涙が流れたように見えたそうです。その出来事を同居していたお婆ちゃんに話したそうです。すると、「それは良い仕事をしているね。きっと仏様も喜んでいたんだよ。あんたは、仏様に功徳を施しているんだよ」と言われたそうです。そんな風に考えたことなかったので、その言葉が深く印象に残ったそうです。結局、お婆ちゃんの言葉があって一週間で辞めようとと思っていたバイトを一年間続けたそうです。仕事を意味づけするというのは、成長の側面でもモチベーションの側面でも大切なのだと思います。