クマ坊の日記

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【マネジメント】働き方改革で管理職が倒れない為にすべき事

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今年の4月から中小企業でも時間外労働の上限規制が導入されます。中小企業は大企業以上に人が少ないので残業問題は切実です。一番の割りを食うのは中間管理職です。今日は中小企業で働き方改革を進める際のポイントについて考えたいと思います。

 

 

仕事の棚卸しをまずは始める

月45時間、年間360時間。原則としてこの残業時間を遵守させるようと、人事部から管理職には通達されます。その一方で事業部からは業績目標が降りてきす。残業と業績の狭間で管理職は孤立し、グレーな部分を一気に引き受ける羽目になります。こんな状態が続けば心身に不調をきたすのは当たり前です。働き方改革を始める際にやるべきことは、部下の残業時間を管理することではありません。メンバー全員の仕事の棚卸しをすることです。仕事の棚卸しをする際のポイントは精緻さを求めないことです。やり方は、メンバーにどんな仕事の業務があるのか、大項目、中項目まで洗い出します。そして、それぞれの仕事でどれぐらいの時間がかかっているかを記入します。例えば人事部で働くスタッフであれば、大項目に採用、評価などが入ります。そして採用の中にある中項目として、採用計画の立案、募集、面接などをあげていくイメージです。まずは、誰がどんな仕事にどれぐらい時間をかけているかを把握しなくてはいけません。

 

全員で対話する

仕事の棚卸しが終わったらすべき事はメンバー全員を集めての週ミーティングです。ここで、先程の棚卸し一覧を手元に持ちながら全員で1週間のスケジュールを確認していきます。やってみると、意外にカバーし合える仕事はあるものです。大事なのは、その人でしか出来ない仕事は何かの視点で考えることです。管理職でなくてもいい仕事はメンバーに振りましょう。メンバーの仕事は、派遣さんに割り振るようにしたり、PAPを検討したりします。勿論、仕事を渡す際にはマニュアル化、標準化はセットです。それらが軌道に乗ったらメンバーの育成にも着手します。付加価値の高い仕事ができないと、あらゆる施策に必要な原資を確保できませんから。そしてこのような活動を行う大前提として、メンバー全員の心理的安全性が確保されていることです。誰もが楽に仕事をしたいですが、自分だけが不利益を被るのは嫌ですから。自分の職場は心理的安全性なんてないと諦めないでください。些細な改善でもいいので、メンバーに結果を示す事です。

 

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