クマ坊の日記

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【マネジメント】マネジメントの常識が、非常識になる時代

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今週は現代の管理職の実態について考えてきました。今日は現代の管理職がマネジメントを行う上で、リスキルすべき課題について考えてみたいと思います。

東日本大震災とワンマン管理職の衰退

マネジメントの機能は、もの凄く乱暴に申し上げると「機会損失を最小限にすること」です。無駄なこと、無理なことをしているが故に、本来なら10台製品を作れるところを8台しか作れないとか、100杯のラーメンを販売できた所を段取り悪くて70杯しか売れなかったということを回避するためにマネジメントを行います。だから管理職は重箱の隅をつつくような指示命令が多くなりがちです。また、2000年代までは「ワンマン管理職」が評価されていました。機会損失を最小化するためには、部下に指示を出しその通りに動いてもらうほうが理に適っています。部下と丁寧なコミュニケーションをする管理職は、人身掌握が出来ない管理職、リーダーシップが発揮できない管理職として社内からは評価されてきました。でも、ワンマン管理職が成立するには大前提があります。それは、その企業のビジネスモデルが有効であるということです。

このビジネスモデルに一石を投じたのが、東日本大震災だったように思います。この震災をきっかけに、社会は改めてコミュニティの重要性に気づかされました。当然、企業もその重要性に気づき始めます。特に中小企業はこれを機に人を大事にする経営に切り替えて、その後発展した例は少なくありません。しかし、大企業はその規模の大きさ故に、分かっちゃいるけど変化できず苦しみます。今、管理職を務めている人の多くは、このタイミングに現在のポジションに上がったのではないかと思います。

しかし、管理職になった途端、これまで扱うことのなかった問題に直面します。SNS浸透によるコンプライアンス対策、ハラスメント対応、ダイバーシティ、組織開発、ONE ON ONE、コロナ対応、リモートワーク、DX。。。全部、企業が未経験の施策ばかりです。管理職は大変なのは当たり前です。対応するためにさ、従来のマネジメントの考え方やスキルを変化せざる得ないわけです。

 

現代の管理職さ何をリスキルすべきか

どんな職種、どんな業種の管理職でもリスキルすべきはチームビルディングだと私は考えます。私たちは前例のない課題に取り組まなくてはいけません。誰も正解なんて分からないわけですから、チームで考えて行動する他ありません。ただ、リスキルと言ってもそんなに難しいことではありません。私がお勧めしているのは、職場のメンバーと一緒に、職場の運営方針を考えてみることから始めてみることです。これまでは、多くの場合は管理職が一人で考えるわけです。メンバーもそれを考えるのが管理職の仕事だろと思っています。それらを一回、ぶち壊してみてください。最初は物凄く勇気がいりますが💦 メンバーへの問いかけはたった二つです。「現在の職場はどんな状態か?」「一年後までにどのような状態にしたいか?」自分を含めてメンバー全員に書いてもらい、一斉に出し合ってみてください。そこから話し合いをスタートさせると、メンバーの色々な想いに気づくことができます。注意すべきは必ず書かせること。口頭だと声の大きい人に引っ張られます。もう一つは、管理職の覚悟です。最初は上手くいきません。寧ろ職場は混乱し、生産性は落ちるかもしれません。上手くいかなくてもブレずに1年間やり抜くことです。やっぱり自分がリードせねばと、やり方を元に戻した時点で終わりです。ただ、ブレずにやり続ければ、その果実は素晴らしイノは間違いありません。