クマ坊の日記

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PDCAからPDSAへ

これまでPDCAについていくつか記事を書いてきました。以前書いた記事でPDCAはデミング先生が日本に持ち込んだ概念だとお話ししました。しかし、このデミング先生の概念には続きがあります。それがPDSAという考え方です。今日はこのことについて説明してみたいと思います。

 

 

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目次

 

PDSAとは

日本にPDCAの概念を持ち込んだデミング先生ですが、晩年に「PDCAだけでは不十分だ!PDSAがより大切なんだー」と提唱するようになりました。「C」ではなく「S」。「S」とはStudyの頭文字です。つまり勉強ですね。勉強???実行した後に勉強?意味が分からないですよね。デミング先生は「C」だけでは、実行を内容を点検し評価するだけではダメだと考えました。なぜなら点検や評価だけで終わってしまうと「できた、できなかった」だけが強調されるようになり、本来の目的である「改善につながらない」と考えたからです。

 

一喜一憂しない

例え計画通りの成果を収めたとしても改善すべき点は必ず存在します。単純に計画に対して「できた、できなかった」を一喜一憂する検証では、改善点や反省点を見落としてしまいます。成功しようが失敗しようが事実を分析し、より良くするためには何をすべきかを学習しないと進歩はありません。

 

みんなで振り返る

実行内容を振り返りはみんなで行いましょう。一人で振り返れることなんてたかがしれています。多くの目で振り返ることで改善点が見えてきます。その際、管理職が留意すべきことはFact(事実)を用意することです。まずは定量的なデータを占めすことです。そうでなければ、感想を述べ合うだけで終わってしまいます。特に結果が良かったときは「みんな頑張った」だけで終わりますから💦 定量的な振り返り→定性的な振り返りの順番で話し合いましょう。そして話し合うときはホワイトボードを忘れずに。発言を可視化することで、また新たな振り返りが生まれます。そしても振り返りで最も大切なのはプラス思考です。振り返える際に評価は不要です。なんでも自由に発言できる雰囲気がないと良い振り返りは行えません。