クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【ビジネススキル】経験は陽気に振り返る

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このブログでは、何度も取り上げている「経験から学ぶ力」人の成長の7割は現場経験とされています。そして、経験を振り返る力によって成長度合いは人によってことなります。今日は振り返る力をさらに詳しく考えてみたいと思います。

振り返りには陽気に行う

振り返りと言うと多くのは「反省」と同義に捉えがちです。しかし、「振り返り」と「反省」は目的が違います。過去の言動を悔いたり、駄目出しされたりで、焦点が過去にフォーカスされがちです。「振り返り」は逆に未来にフォーカスします。経験を未来にいかに役立てるかです。だから、失敗経験もポジティブに陽気に捉えるマインドが必要です。

私はJリーグ横浜F・マリノスを応援しています。先日、5対3で清水エスパルスに勝利ました。試合後の監督インタビューで、記者からは「3失点したことに対して修正や課題はどう分析する?」と質問がとびました。それに対して、オーストラリア人のマスカット監督は、「むしろ5得点できたことをまずは評価したい」というような趣旨を回答していました。何かにチャレンジした時に「出来なかったこと」「失敗したこと」にまず着目するのかどうかは非常に大きな違いになります。マイナス面からフォーカスすると、振り返ること自体が苦痛になります。逆に「今度はできるようになる」と可能性に目を向けたほうが、経験から得られる学びの質は変わってきます。

 

経験の振り返りは4段階

経験から振り返る行為にもレベルがあります。

  1. 結果を振り返る
  2. 他責で振り返る
  3. 行動を振り返る
  4. 内面を振り返る

まずは結果を振り返るけとです。サッカーの試合に例えると、勝った負けた。ゴールを決めた。守ったの結果を中心に振り返ります。当然、結果を振り返るだけでは、経験を学びに繋げることはできません。次は他責の振り返りです。ピッチコンディションが酷くて、相手チームに強力な選手がいるから。他者や環境について振り返っているだけでは、これも未来の学びには繋がりません。サッカーの試合の例えだと単純で、「そんなレベルで私は振り返らない」と言う読者も多いと思います。しかし、ビジネスの職場だとこのレベルの振り返りで終わっているケースも多いです。「丁寧に時間をかけて指導しているのに、飲み込みが悪い部下がいて困っている」なんて声を聞く時があります。状況を変えるために、問題の焦点を部下から自分の指導法まで振り返れる人は少ないです。次のレベルは自分の行動を振り返るです。サッカーの試合に例えれば、試合中の自分が選択したプレー、選択しなかったプレーを振り返ることです。ここまでできれば、経験を成長の糧とすることができます。さらに高度に振り返るのが、内面を振り返ることです。サッカーに例えれば、選択したプレーの前提となっている自分の価値観や考え型です。人はこれまで経験から培ってきた知恵や価値基準から行動を選択しています。ところが、ときどき、過去の経験則が通用しない時があります。自分の思い込みや価値観を振り返らないと、成長に繋がらない場合もあります。私はサッカーは素人ですが、選手がカテゴリーをあげたりするたびに、内面まで振り返りができる選手と出来ない選手では適応する力が異なるように思います。それはビジネスの現場でも同じことが言えます。