クマ坊の日記

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【人材育成】自己理解を促すリフレクション

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自分自身を理解するのは難しいものです。どうしても上方補正が働きます。生きていくのは大変ですし自分に自信は必要ですから。しかし、どんな言葉も過ぎたるは及ばざるがごとしです。特に自身を取り巻く環境が変わる節目には、自己を振り返ることは有益だと思います。今日はリフレクションについて考えてみたいと思います。

リフレクションと反省の違い

リフレクションとは自分自身を振り返ることです。反省と何が違うんだ?と言われそうですが、反省は「過去」、リフレクションは「未来」に繋がるのが違いです。反省は何が悪かったの?誰がいけなかったの?のような原因追求で終わりがちです。リフレクションはそこで止まらず、次に同じような状況だったらどのように対応する?もっと上手くやるためにはどうしたらいい?まで考えます。

 

リフレクションすればいいわけじゃない

では、未来志向てリフレクションをすればいいかと言うと、そんなに単純な話ではありません。経験しても成長しないビジネスパーソン、何度経験しても同じ過ちを繰り返すビジネスパーソンはいますよね。同じ場所を堂々巡りしている状態になります💦 効果的なリフレクションの仕方を知ってる知らないとでは大きな差が生まれます。

 

リフレクションは3つの視点で振り返る

何事にもコツがあります。リフレクションは「経験」「感情」「価値観」は3つの視点から振り返ると効果的です。経験は誰でも振り返りますが、経験とセットで自分の感情も振り返るとよいです。感情とセットで振り返ることで、自分の価値観の源泉、認知の仕方まで振り返ることが可能です。この自分の価値観や認知まで振り返れるかどうかが、リフレクションのポイントになるからです。同じ経験を経ても、成長速度が異なるのはこの認知の仕方の違いによります。成長だけでなく日常習慣なんかも該当します。専門用語でメタ認知といいます。どんな職業でもこのメタ認知ができる人は上達が早いし、どんな分野の達人もこのメタ認知を無意識のうちに実践しています。元大リーガーのイチロー選手が試合後に道具の手入れしながら、その日の全打席を振り返っていたのは有名な話しです。サッカーの中村俊輔選手も学生時代に振り返りにノートを取っていました。

経験を表層的に振り返るのではなく、深く深く振り返ることが重要です。もちろん、深く振り返ることは自分の感情や感情と紐付く自分の価値観と対峙することになるので、辛い作業を時には伴うこともあります。しかし、そういう習慣つけておくことで、自分自身を俯瞰して見れるようになりますし、成長も促してくれます。