クマ坊の日記

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PDCAはCから始める

今回もPDCAサイクルのお話です。単純な概念ですが実は奥が深いPDCAサイクル。多くの企業と組織で導入されていますが、多くの企業と組織で中途半端な形で終わってしまいます。PDCAの進め方について解説したいと思います。

 

目次

 

 

PDCAサイクルはPから始めると失敗する

P(計画)からスタートするのが普通ですが、計画から始めると高い確率で失敗します。もっともらしい計画を立てても、目標設定自体がその時々の状況を踏まえていないと計画自体の妥当性が一気に失われるからです。

話を単純化してみるとわかります。例えば体重を20キロ落とす計画を立てたとします。体重を落とすために①運動 ②食事 の両面からアプローチする計画です。一見問題のないように見えますが、相撲の力士が20キロ体重を落とすのと、ファッションモデルの女性が20キロ体重を落とすのでは全くアプローチが異なります。

多くの職場ではこのような目的が曖昧な計画が立てられるのはよくあることです。その計画に沿って、社員は働くのですが何故かアウトプットがでない。いきなり計画からスタートしてしまう、要は初めからボタンの掛け違いがこのような事態を引き起こします。

 

PDCAサイクルはCから始める

PDCAをP(計画)から始めないならどこから始めるのか?答えはCの検証です。過去を振り返り、徹底して問題点を抽出した上で、新たな施策を考えていくのが常道です。検証の際のポイントは2点です。

  1. 目標の妥当性を検証する
  2. 達成方法・手段を検証する

目標の妥当性の検証は体重20キロの例と同じです。取り巻く環境や前提が変われば、目標そのものも変更されます。しかしP(計画)から始めてしまうと目標設定の誤りに気づかないままスタートしてしまう恐れがあります。

達成方法・手段の検証は、目標設定は妥当だがなかなか目標が達成できないときに考える必要があります。多くは問題解決のやり方に誤りがある場合がほとんどです。そして問題解決のやり方が誤っている場合は、無意識のうちに習慣化されている職場習慣や会社方針によって阻害要因になっている場合が多いです。「この仕事はこうやって進めるものだ」「この仕事はこういうルールに従わなければならない」

なかなかここは盲点になります。第三者に話を聞いてもらうとか、まだ会社の慣習に慣れていない若手に問題点を指摘させたりしないと、同じやり方で堂々めぐりしてしまうものです。うまくいなかに時ほど、ゼロベースで考えなおす覚悟が求められます。