ビジネスパーソンが事業計画書を書く機会は少ないと思いますが、これだけ変化の激しい時代だと新規事業開発の担当になる機会がないとは言えません。経営に投資してもらい社内の人間を巻き込むために必要なのが事業計画書です。今日は事業計画書の書き方について考えてみます。
良い事業計画書
ビジネスリーダーの研修のアウトプットでは、事業計画書を作成するのが普通です。何百の事業計画書を眺める機会が多いのですが、良い事業計画書は一言で表すと、ちょっと下品な表現ですが、「金の匂いがします」具体的には、下記の3点が必ず含まれています。
- 簡潔で分かりやすい
- 客観的なエビデンス
- 顧客の切実な問題を捉えている
簡潔で分かりやすいは、言葉通りですがビジネスモデルがシンプルです。投資家の友人に聞いたら、事業計画の説明を7分間受けて、一つでも理解できないことがあると、まずその事業には投資しないそうです。シンプルイズベストです。客観的なエビデンスも言葉通りです。公開情報されている情報をしっかり収集分析が出来ている上で、ヒアリングや観察された情報に裏づけされていることが求められます。ここで注意すべきは、分析を捏ねくりまわさないこと。いくら分析しても答えがあるわけではありません。寧ろヒアリング情報や観察から得た情報の方が価値がある場合が多いです。3つ目も言葉通りです。顧客な切実な問題、不平不満不快などを捉えられているかが重要です。ありがちなのは、「あったらいいな」を切実な問題として設定しまうケースです。切実だからこそ、お金を払ってでも解決したいと思うのです。
残念な事業計画書
逆に残念な事業計画書の特徴は
自社が取り組む理由がないは、流行りに乗って書かれたものが多いです。今であればDXとかAIとかサブスクとか。自社がなぜその事業を行うべきなのか、自社の強みを活かせるのか。ステークホルダーが唸らせるような理由が説明できなけばなりません。アイデア止まりは、アイデアを収益に変換するまで描ききれていない計画書です。アイデアは面白くても、最後の詰めが甘いケースも散見されます。最後の一本足打法は、計画が一つだけで、想定外の事態に陥った時のプランBがないケースです。逆にプランBがあるという事は不測の事態についても研究されているという証でもあるわけです。