クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【ビジネススキル】良い打ち合わせは、良い雑談から始まる

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私の生業は企業の人材育成を支援することです。イメージしやすいのは、管理職研修や新入社員研修でしょうか。形のないサービスを提供しています。アイデアや企画も大切なので、打ち合わせは日常茶飯事です。今日は打ち合わせの進め方について考えてみます。

大規模案件

1日や2日の研修で担当するのが私ひとりだけであれば、お客様や営業と打ち合わせをするだけなので手間はかかりません。その一方、対象者が何千人の規模で、コンサルタントだけでも10名以上で、ゼロからその企業のためにオーダーメイドで研修を開発して提供するなんて仕事もあります。受注金額も相当な金額となるので有難いのですが、プロジェクトマネジメントを担当するコンサルタントは胃がキリキリする毎日を過ごします💦 ただ、その一方で経験値は爆発的にあがります。大規模案件の成功は、打ち合わせの濃さに比例します。幸か不幸か、この手の大規模案件ではまだ失敗したことがありません。もっとも余裕があるわけではなく、毎回ギリギリの状況を擦り抜けている。運がいいだけなのですが。。。運を引き寄せている理由を振り返ると、打ち合わせの質が重要な要素であると分析しています。

 

アメンバーは3人

多くの人数が関わりますが、中心に据えるコアメンバーは3人としています。昔から「3人寄れば文殊の知恵」と言う言葉があります。凡人でも3人集まって相談すれば、知恵を象徴する文殊菩薩のように素晴らしい知恵が浮かぶという意味ですね。実際、ひとりだけでは限界があります。3人だからこそ創造力が高まります。3人以上でも勿論いいのですが、コミュニケーションに時間がかかります。短納期でスピード勝負の側面もあるので3人が一番しっくりいく人数です。

 

タフなメンバーを人選する

どんなコンサルタントを招集するかはテーマによって異なりますが、精神的にタフな人をアサインします。良いものを作るには、スクラップ&ビルドの連続です。オープンに議論ができ、粘り強くアイデアを創出して、自らの手も動かせる人が必要です。最高難易度の仕事の際には人選は妥協しません。

 

打ち合わせの成否は雑談にあり

打ち合わせの進め方は、共有→拡散→収束→結論です。共有はそのプロジェクトの目的やゴール、進め方、スケジュール等になります。プロジェクトを進める上でメンバーが理解しておくべき情報ですね。その次が最も重要な拡散になります。先程、人選に妥協しないと書いたのでスマートなコンサルタントが、素晴らしいアイデアを次々と生み出すような絵を想像されるかもしれませんが、現実は本題とは少し離れた話題を雑談しています。教育とは直接関係ない製造現場の話だったり、一消費者としてのその企業の商品での購入体験の話だったり、同業他社の動向やそこで見聞きした話だったり。。。外から見ると、「そんな雑談ばかりしていないで早く教育プラン考えて!」と言われたりします💦 でも、この雑談を通して本題の周辺を考えています。専門家が陥りやすいのは、自分たちの過去の経験に基づいて、解決策を生み出してしまうことです。気づかないうちに視野狭窄に陥ってしまいます。そうならないためにも、雑談というのは凄く重要なプロセスです。