Brave&Challenging 〜勇猛果敢〜は横浜F・マリノスのチームスローガンです。2月2日にチームを揺るがす大きなニュースがありました。守りの要である、チアゴ・マルティンス選手がアメリカのNYシティに五億円で移籍する?!その後釜に鳥栖のキャプテンであるエドゥアルド選手を獲得するという内容でした。
チアゴ選手はリーグを代表するDF。いつ海外移籍してもおかしくないとは思っていましたが、昨年末に契約したばかりだったので、まさかこの時期に?!ヨーロッパじゃなくてアメリカ?!が第一印象でした。しかし、番記者の記事を見て納得。コロナで入国制限が厳しく家族と会うのが大変、マリノスも愛しているので相応の移籍金は残したい。そんな時に、クラブ史上最高金額での移籍話が舞い込んだわけです。地理的にも母国ブラジルとも近く、入国制限も日本より緩やか。クラブは当初は移籍を固辞していましたが、チアゴ選手の希望も聞き入れ移籍にGOサインを出しました。
選手を勝利の為の駒と考えていたらこのような判断はできません。1人の人間として尊重し、選手ファーストを本気で大切にしているから、このような判断を下すことができました。そんなクラブを私はとても誇りに思います。かつて、松田直樹選手と悲しいお別れを経験したファンからしたら、もの凄く良いクラブに成長したなと感慨深いです。
理想を貫くという事は、険しい道を進むということです。チアゴ選手は守りの要であり、攻撃のスタートを司る選手でもありました。すなわち、チームの戦い方の変更も余儀なくされるということです。当初はこれまで左サイドの主軸であった扇原選手、ティーラトン選手の移籍に伴う左サイドの再構築がメインテーマでしたが、チアゴ選手が移籍となると最終ラインを含めた大改造になります💦 しかも、開幕まで後2週間!今年はタイトなスケジュールなので、シーズンが始まったら調整の期間は取れないでしょう。まさに無茶振り。勇猛果敢すぎます。でも、このクラブはそのような道を選択し、サポーターもその選択を支持しています。
クラブもすぐに鳥栖からエドゥアルド選手を補強しました。よくこのタイミングで獲得できたなと思います。強化部も勇猛果敢に戦っているわけです。そんなチームスタッフや選手、監督、コーチの頑張りが伝わってくるし、これまでの実績と信頼があるからサポーターもこの状況を冷静にある意味楽しみながら受け止めていられるのだと思います。(もちろんまだ受け入れられないサポーターもいると思いますが)
心残りは、スタジアムでチアゴ選手に感謝の言葉を伝えられなかったこと。チアゴ選手の異次元のプレーを見れて幸せでした。2019年の優勝もチアゴ選手なしにはありえませんでした。新天地でのご活躍をお祈りしております。