クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【マネジメント】切磋琢磨の三原則

 

 

私の生業は企業の人材育成支援です。イメージしやすいのは、管理職研修や新入社員研修を実施したりします。管理職は上から下から横からいろいろなプレッシャーがかかります。正解がないので迷うことばかりです。そのため、自分なりのものの見方考え方の軸を作ることを進めています。今日は軸を作るときの参考になれば幸いです。

安岡正篤先生

安岡先生は、昭和を代表する哲学者であり思想家です。どれだけ凄かったかというと、吉田茂岸信介佐藤栄作などの歴代首相から先生と呼ばれた方です。政界だけでなく財界でも大きな存在感を発揮します。三菱や住友などの経営者にも指南していました。古典と歴史を通して「人間いかに生きるべきか」「リーダーいかにあるべきか」について数多くの名言を残しています。

 

切磋琢磨の三原則

物の見方として三つの原則を話されています。

  1. 物を目先で見るのと、長い目で見るとの両方がある。できるだけ長い目で物を見るということを尊重しなければならない
  2. 物を一面的に見るのと多面的あるいは全面的に見るのとがある。できるだけ多面的に、できるならば全面的に見ることを心がけなければならない。
  3. 物を枝葉末節で見るのと、根本的に見るのとの違い。出来るだけ根本にかえって見れば見るほど、物の真を把握することができる。難しければ難しいほど、根本的に掘り下げて考えるということを、心掛けなければならない。

自分の物差し、軸を考える時に、先人の知恵を参考にするのもお勧めです。

 

道は自分で決めるしかない

管理職になると有象無象の悩みに襲われます。「会社方針はどう落とし込んだらいいのか?」「多様なメンバーにどのように業務を分担したらいいか?」「年上の部下への対応の仕方は?」「メンバー同士の仲が悪くて。。。」「他部門への根回しの仕方は?」悩みはつきません。マネジメントはサイエンスの部分はもちろんありますが、どんな状況でもあてはまる理論はありません。また、管理職は孤独です。他の誰かにやることを決めてもらえないポジションです。正解がない中、決めなくてはいけないわけですから不安になるのも当たり前です。

結局、様々な経験を通して自分の軸を作っていくしかありません。毎日が学びですね。